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福田正博のアジアカップ総括。「森保Jには優勝以外の目的があった」

2/11(月) 9:02配信

webスポルティーバ

■アジアカップで準優勝に終わった日本代表。優勝を逃したことで、森保一監督の采配について一部で批判的な声もあがっていた。だが、元日本代表FWの福田正博氏は、この先の日本代表のためにプラスになる点が確実にあると、森保采配の狙いを分析した。

スペインの知将がアジア杯の日本選手を個別評価

 日本代表はアジアカップ決勝でカタールに敗れて準優勝に終わった。タイトルを逃したことへ厳しい意見も出ているが、私は森保一監督が一定の成果を出したと評価している。

 今回のアジアカップは、各国それぞれの事情や狙いのもとにチームを編成していたと言える。優勝したカタールは、自国開催の2020年W杯に向けて何年も前から強化してきた選手たちで臨んだ。準決勝で対戦したイランはカルロス・ケイロス監督体制の集大成という位置づけでW杯ロシア大会に臨んだメンバーを主体にして戦った。そのため両チームの成熟度や完成度は高かった。

 一方、日本代表はアジアカップのタイトル獲得を目標としつつも、W杯ロシア大会を戦った選手たちを主軸とするイラン代表のような選手選考ではなかった。今回のアジアカップで森保監督は、『世代間の融合』や『若手の経験値を高める』こともテーマに、ロシアW杯メンバーではない若手も招集して大会に臨んだ。これは、優勝を狙いながらも来年の東京五輪や3年後のW杯カタール大会を見据えているということでもある。

 メンバーを刷新してスタートを切った新生日本代表が、この大会で最大試合数の7試合を戦えたことの意義は大きい。現在の日本代表は海外組がほとんどで合宿を重ねることが不可能に近いため、決勝まで勝ち上がることで選手たちが約1カ月間、トレーニングをしながらコミュニケーションを深めることができたからだ。

 最大の収穫は、冨安健洋(シント・トロイデン)の台頭だ。チームというものは、バックアッパーが増えただけではチーム力の向上にはならない。それまでのレギュラーをベンチに追いやる選手が台頭して初めてチーム力の向上につながる。その点で今大会を通じた冨安のパフォーマンスは、CBのポジション争いを大いにレベルアップさせた。

 188cmの冨安のよさは、高さを生かした空中戦だけではない。対人の強さに加えて、アジリティ(俊敏性)や足元の技術も高い。なによりプレーの先を読む力が秀でている。ボールが出てくる場所を予測する能力が高いからこそ、早めに動き出していいポジションを取れる。だからこそ、経験値が求められるCBにあって、弱冠20歳ながらも落ち着きのあるプレーでチームに安心感を与えられる。

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