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ロックの華を咲かせる役者、菅田将暉

2/11(月) 21:11配信

GQ JAPAN

俳優として驀進中の菅田将暉はいま、音楽にアツい。人気うなぎのぼりの俳優が、そこまで音楽をやるのはなぜ?画家・下田昌克による描き下ろし作品を前に“華を咲かせる”姿を御覧じろ。

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日本語がちゃんと入ってくる曲が好き

ファーストカットの衣装を身につけた菅田将暉が、真っ白な壁の前に立つ。ややあって、向けられたカメラに対し、わが身を投げ出すかのように静かにポージングした。だがこちらへの視線の送り方はもちろん、何気なく置いた腕の位置にいたるまで、油断なく自分のふるまいを選んでいるようにも見える。大胆な印象と、淡くただよう繊細さ。それはまさしく、普段スクリーンのなかで菅田将暉が見せる、役者としての姿に重なっていた。

「GQ Men of the Year 2016」に選出されてからの彼については、説明するまでもないだろう。2017年には『帝一の國』『銀魂』など漫画原作のヒット映画に相次いで出演したかと思えば、『あゝ、荒野』で日本アカデミー賞の最優秀主演男優賞を受賞。若者らしいみずみずしさと少しの屈折を同居させた彼の演技に注目する者は増え続け、昨年からは2013年の「ごちそうさん」以来5年ぶりにNHK連続テレビ小説へ出演。朝の顔になっている。

役者として、明らかに脂がのっていると言っていい。だが実は、その多忙のさなか、菅田将暉は音楽活動も積極的に行っている。2017年から4枚のシングルをリリースし、昨年はファーストアルバムがオリコン2位になった。

もともと、父親の影響でギターの弾き語りを始めたという。

「父親の影響は多大にあります。最初は事務所の忘年会でやったり、友達の前で歌ったりする程度だったんですけどね。つまり、趣味でした。家で一人での弾き語りしているのが一番楽しい」

だが10年のキャリアを積んだ役者の仕事と比べると、音楽は勝手が違うのではないだろうか? そう訊ねてみると、意外な言葉が返ってきた。

「お芝居の方がしんどいですね。作品の持つ内容、その役がすべきことをきちんと表現しなければならないから。でも音楽は違う。自分の気持ち、自分が楽しいこと、自分の叫びたいことをストレートに表現できる。日本語がちゃんと入ってくる曲が好きなんです」

フォークロックが好きだと語る菅田将暉。フェイバリットとして挙げるのも、吉田拓郎や忘れらんねえよなど、歌詞に重きを置いたフォーキーなミュージシャンが多い。だが、言ってみれば泥臭さを感じさせる音楽性だ。菅田将暉の演技から受ける青々しい印象とは、どこか異なるようにも思える。彼にとって芝居と音楽は、全く別個のものとして存在するのだろうか?

「菅田将暉の人生から生み出されるものという意味では、両方とも一緒ですね。ただ、お芝居は表情とかしゃべり方とかで演じ分けられるけど、歌うときは“俺”でしかないから、そこが違うかもしれない」

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最終更新:2/11(月) 21:11
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