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「どうやったら若者の支持を得られますか?」バーニー・サンダースに聞いてみよう

2/12(火) 19:00配信

クーリエ・ジャポン

2016年の米大統領選で民主党の指名候補を目指していたバーニー・サンダースが米紙「ニューヨーク・マガジン」のインタビューで2020年大統領選への立候補を示唆した。

サンダースはヒラリー・クリントンに敗れて大統領候補の座は譲ったが、若者を中心に“サンダース旋風”を巻き起こした。そのサンダースの著書発売にあわせ、米「ワシントン・ポスト」が話を聞いた。

アメリカのバーモンド州選出の上院議員で、議会で最古参の無所属議員であるバーニー・サンダースは、2016年、大統領に立候補した。彼の最新の著書『Where We Go From Here(我々はどこへ向かうのか)』が11月に出版された。

どうやったら若者の支持を得られますか?

──あなたはどの政党にも従わず、どの政党とも仲良くしない一匹狼のような候補者なので、勝利を収めることができないと批判する人々がいますが、その点についてはどう考えていますか?

「彼らのうち何人が、民主党候補者を支持する13州に先月行ったのか?私は全米をめぐる選挙活動から戻ってきたばかりだ。(米大統領選の際も)クリントンを支持する30州に行った。私は全力を尽くした。

問題になっているのは、私がしばしば民主党上層部が支持しない候補者を支持するからだろう。だから上層部は私のことが好きではない。しかし、私と共に活動し、支援を得ることを非常に喜ぶ数十名の人々の名前を挙げることができる」

──あなたは予備選挙で、クリントンとトランプを合わせた票よりも多くの票を30歳未満の人々から得ました。このことは候補者が探し求める「聖杯」のようなものです。あなたはどうやって若者の想像力をつかむことができたのでしょうか?

「さあね。私には分からない。もしあなたがその理由を見つけたなら、教えていただきたい。選挙運動を始めた際、腰を下ろして『よし、いいか、我々は若者に集中しなければならない』とは誰も言っていなかったと誓うよ。そんな考えは思い付きもしなかった。


私たちはただ出かけていって、やることをやっただけ。正直なところ、大規模な全米の選挙運動に、私たちがいかに準備不足であったのかを知れば、人々は唖然とするだろう。クリントンに対する選挙運動中、私たちは、政治的な既成勢力全体と戦った。知事、上院議員、一握りの下院議員、大都市の市長──誰も私たちを支持しなかった。

私たちはどの州でも全国展開する民主党と対決しなければならなかった。

しかし、人々、勤労者に自分の考えを説明すれば、大きなことが起こり得る。選挙集会で、1人の男性が私のところにやって来て、こう言ったことを覚えている。

『バーニー、私があなたを好きな理由が分かりますか?』
『なぜ?』
『あなたは私たちを知的な人間のように扱ってくれるからです』


この出来事は、アメリカ人が直面する課題について私が演説をした後だった。約1時間15分にわたる演説はメディアをすっかりうんざりさせた。メディアはこの演説についてあまり記事を書かなかった。『ああ、また、バーニー・サンダースは同じ演説をしている。金持ちはますます豊かになり……そんな話だろ』

だが、会場には1万人の人々がいて、私の演説に耳を傾けていた。この国の人々は、今起こっていることについて真実を語りたいと強く望んでいる。安っぽい美辞麗句や140字のツイートによってではなく。人々は、なぜ私たちがここにいるのかを知りたいのだ。そして私たちはそれを行った」

──あなたは政治における富裕層の影響について語ってきました。政治がいかに富裕層を重視しているかを考えると、ご自身がこれほどまでに成功を収めることをあなたは考えたことがあるのでしょうか?

「私の答えは、大文字と太文字で強調した「NO(いいえ)」だ。もし私の両親が今生きていたなら……。つまり、上院では、特定の種類の人々と付き合うことになる。両親から教えられ、訓練され、私立学校に送られ、アメリカ合衆国大統領になるよう育てられた上流階級出身の人々もいる。

彼らは内心では、自分が大統領になれると信じている。私がアメリカ合衆国の上院議員ましてや大統領候補になるなんていうことは、私が育った家庭、私の両親にとって絶対に考えられないことだっただろう」

──あなたが人々と共有したいアドバイスは何ですか?

「私は今しがた、アリゾナで、中南米人の子供と活動家が大半の小会合に参加していた。そこで、ある子どもが私に尋ねた。

『戸別訪問してドアをノックする人々に何かアドバイスはありますか?』(註:アメリカでは選挙運動としての戸別訪問が認められている)

私は言った。『いいかい。戸別訪問のとき、君は非常に緊張するだろう。だが、ただ相手を説得し続けるだけだ』


バーモント州では、3月に市長選挙がある。そのため、1月と2月に選挙活動をしなければならない。その時期はとても寒い。私は文字通りドアをノックして汗をかいていることだろう。なぜなら、戸別訪問が怖いからだ。『ドアをノックしているこの男は誰だろう?』と相手に思われる。だが、やがてそれも慣れてくる。

戸別訪問はしばしば良い経験にもなる。知的な相手に圧倒されることもある。思いも寄らない場所で。何年も前、私は郡のお祭りに行った。その祭りに人々は田舎からやって来るんだ、本当にとても田舎から。そして、1週間も髭を剃っていない男が私のところにやって来た。見るからに頑固な田舎者タイプの男だった。

『あんたは同性愛者の結婚の支持者の一人か?』と彼は言った。私は“これは大変だ!もう去ろう”とも思ったが『そうです』と答えた。すると彼は言った。『いいね!俺の妹は同性愛者だ』」

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