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低迷する日本経済を救うのは「空飛ぶ車」だ!

2/12(火) 20:55配信

クーリエ・ジャポン

IT産業の立ち遅れや国際競争力の低下に苦しむ日本が、起死回生のチャンスとして「空飛ぶ車」の開発に官民あげて取り組んでいる。早ければ2020年代半ばにも実用化が始まるというこのプロジェクトの若きキーパーソンたちを米ビジネス誌が追った。

2020年代には東京の空をタクシーが飛ぶ

日本は過去に描いていた「未来」のビジョンに固執する傾向があるようだ。

「ガラケー」と呼ばれる折り畳み式携帯電話はいまでも国内で根強く支持されているが、海外市場では見向きもされなかった。日本の市場で孤立した状態を表す「ガラパゴス化現象」の典型的な例である。

それだけではない。いまだに多くの日本人ユーザーが検索サービスの草分け的存在だった「Yahoo!」を使っているし、ファックスも日本のいたるところで見られる。かつて1980年代の東京は、「空飛ぶ車」が印象的なSF映画『ブレードランナー』の未来都市のモデルになったというのに。



経産省は数十年前から日本がテクノロジーの進化に取り残されないよう、力を尽くしてきた。

経産省の官僚たちは戦後、日本の奇跡的な経済発展を牽引し、トランジスタラジオやソニーのウォークマン、トヨタのハイブリッド車プリウスといった世界を魅了する製品を世に送りだしてきた。だが、近年はこれといって革新的なものは生まれていない。

日本の自動車会社は自動運転の先駆け的存在にはなり得ていないし、テクノロジー企業はスマホでもネット産業でも世界にアピールする力を持っていない。



日本はいつまで時代遅れの慣習にしがみつくのだろうか──海老原史明(33)が経産省の自分のデスクで働きながら、そう心配しはじめたのはつい最近のことだという。彼が言う時代遅れの慣習とは「移動は地面の上でおこなわれるべき」というものだ。

海老原はまもなく到来する「空飛ぶ車」社会を、日本がどの国よりも先に実現する可能性に賭けている。世界で最も包括的な日本政府主導の「空飛ぶ車開発」プロジェクトの中心的存在でもある。

ゆくゆくは自動化されるであろう空飛ぶ車は、世界の交通を劇的に変えるだろう。同プロジェクトはすでに空飛ぶ車実用化のロードマップを製作し、制度を整備するための政府機関を立ち上げた。海老原はもしすべてが順調に進めば、2020年代後半には東京の空をタクシーや配送トラックが横切るだろうと信じている。

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