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野口健×四角大輔「好きだった登山が嫌いになった」

2/12(火) 18:41配信

オルタナ

アルピニストの野口健さんが地球を舞台に活躍するフロントランナーをゲストに迎えるトークショーがこのほど、TOKYO FMホール(東京・千代田)で開かれた。ゲストには、地球との共生を掲げる執筆家の四角大輔さんを迎えた。「ライフスタイルシフト」や「子どもたちに残したい地球環境」などをテーマに話し合った。(オルタナS編集長=池田 真隆)

TOKYO FMとJFN38局はコスモ石油と地球環境の保護を訴える活動「コスモ アースコンシャス アクト」を2001年から実施している。このトークショーは同活動の一環として企画された。

対談では、登山という共通点を持つ2人が環境保護に関心を持った経緯や活動のスタイルなどについて約2時間をかけて語り合った。この模様は2月24日(19時~19時55分)にTOKYO FMで公開されるが、今回最も筆者が印象に残っている会話を一足先に紹介したい。

それは、野口さんが「登山を好きではなくなった時代があった」という告白から始まった。1999年にエベレストを登頂して、世界7大陸最高峰登頂記録(当時)を持つ野口さんだが、「30代のとき山登りに情熱を持てなくなったことがあった」と明かした。

高校時代に読んだ植村直己氏の著書に触発されて登山を始め、「好きなことをしていたら仕事になっていた」というほど、山登りに没頭してきたが、30代のときにふと気づくと「完全に仕事になっていた」と振り返る。

清掃登山も行うが、「仕事」としてこなすようになり、ワクワクしなくなっていたと言う。その状態の野口さんを救ったのが、子どもの頃から持っていた夢であった。当時、一緒に登山していたミュージシャンの藤巻亮太さんがカメラを持ち、一生懸命に風景を撮る姿を見て、「あ、おれはもともとカマラマンになるのが夢だったんだ」と思い出した。

家族にも「おれには夢がある。カメラマンになることだ」と宣言し、それ以来カメラを抱えて登山するようになった。そうすると、写真を撮るためにジッと星空を見上げるようになったり、普段の登山では気付かなかった風景を見るようになったりした。そうすることで、何十回も登ってきた山の素晴らしさを改めて知るようになったという。

この話を聞いた四角さんは、「心にこそ本当の思いはある」と一言。「頭は言葉を持っているから、ついつい人は頭で考えがちになってしまう。頭では合理的な答えは出せるけど、本当の思いは心にしかない。心は言葉を持たないからその思いに気付きづらい」。

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最終更新:2/12(火) 18:41
オルタナ

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