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アリアナのタトゥー炎上と日本人の「不寛容」

2/12(火) 16:04配信

ニューズウィーク日本版

日本語は敬語などの表現によって相手との関係性やニュアンスを規定する特性が強い

歌手のアリアナ・グランデさんは、新曲『7 rings』の発売を記念して手のひらに「七輪」という漢字のタトゥーを入れた写真をインスタにアップしました。新曲のタイトルを意味する「7つの指輪」を縮めて「七輪」と彫ったということなのでしょう。

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ところが、これに対してネット上で「七輪」というのは「日本のバーベキューグリルだ」といった指摘が殺到したようです。するとグランデさんは「七輪」の2文字の下に「指〇(〇はハートマーク)」という文字を追加しました。本人サイドとしては、「バーベキューグリルの七輪ではない」という主張をする意図だと思います。

ですが、炎上はさらに激しくなり「文化の盗用だ」とか、「日本語を日本のことをよく知らない人に使ってほしくない」といった批判もあったそうです。結果として、グランデさん本人は「日本に移住しようと思っていたが、日本語のレッスンをやめる」と宣言するに至ったそうです。

この問題については、不寛容なネット民に対する批判も起こっており、「こんなことで日本嫌いにならないで欲しい」というようなメッセージ発信もされているようです。この批判とメッセージ発信については、それでいいと思います。

ですが、私が気になったのはもっと一般的な問題、つまり日本語を学習中の人の日本語について、日本語話者がどう対応するかという問題です。

通常、ある言語を学習していくと、学習するにつれて表現が正確になり、語彙も増えていくことから、その言語の話者とのコミュニケーションはより円滑になっていくはずです。

ですが、日本語の場合は必ずしもそうではありません。例えば、習熟度の低い、従って発音も文法も整っていない段階の日本語学習者に対しては、日本語話者は一般的に好意的です。何かにつけて「日本語上手ですね」とか「どこで勉強したんですか?」と言った褒め言葉が出るのです。

問題は、中級から上級に差し掛かったくらいから始まります。発音も正確になり、敬語の運用もかなり使えるようなレベルになると、突然、日本語話者の姿勢は厳しくなります。

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