ここから本文です

若手台頭のレアルに復調の兆し。欧州4連覇も「不可能ではない」

2/12(火) 17:01配信

webスポルティーバ

 国内リーグではベティス、セビージャ、エスパニョール、アラベスに4連勝。そして2月9日にはアトレティコ・マドリードとの決戦を、敵地で1-3と制した。これで5連勝となり、第23節終了段階で2位に浮上。首位バルサの背中が見えてきた。

 また、スペイン国王杯でもレガネス、ジローナをたて続けに撃破。準決勝第1戦ではバルセロナとカンプノウで戦って1-1と引き分け、第2戦に向け、わずかながら優位に立っている。

 好転した理由として、まずはコンディションの問題が挙げられる。クラブW杯前後は遠征と過密日程で、選手の動きが鈍かったが、本来のプレーを取り戻しつつある。たとえば、ルカ・モドリッチはロシアW杯の疲労もあって低調な印象だったが、最近のプレーは上向いている。

 もうひとつは、若手の台頭が目覚ましいことだ。

 右SBアルバロ・オドリオソラ、左SBセルヒオ・レギロン、MFマルコス・ジョレンテは、それぞれダニエル・カルバハル、マルセロ、カゼミーロという主力選手に肉迫。そして18歳の新星、ヴィニシウス・ジュニオールは左サイドのアタッカーとして存在感を放っている。国王杯ではバルサ守備陣の脅威となり、アトレティコ戦もPKを誘った。カリム・ベンゼマとの息が合い、独自の世界を見せつつある。

 こうした若手選手たちは、ロペテギ体制では不遇を受けていた。

「野心的で、大きな可能性を秘めている」と、下部組織で監督を務めてきたソラーリは言うが、若手の力を心得ているのだろう。

 ソラーリの公平な選手起用は、結果的にチームとしての競争力を上げている。イスコのようなスター選手も特別視しない。徹底した実力主義というのか。その結果、アトレティコ戦では出番を得たカゼミーロがゴールを奪い、交代出場のガレス・ベイルも得点。チームの士気は高い。

 その采配の妙は、選手時代の経験からきているのかもしれない。

 ソラーリは、スター選手と若手登用の間に挟まれる立場で、ポジションが確約されていなかった。いかにチームに貢献するか。それを突き詰めることで、選手心理を読む力を身につけたのではないか。

「マドリードの選手は、どのように戦うべきかを心得ている。私が言う必要はない。どんな状況でもあきらめず、どんな相手でも誇り高く戦い、勝利を得る。それがこのクラブの哲学だ」

 そう語るソラーリは、レアル・マドリードの作法を知る。では、欧州4連覇は可能か?

 ソラーリはこう答えている。

「レアル・マドリードに不可能などない」

小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki

2/2ページ

最終更新:2/12(火) 17:01
webスポルティーバ

記事提供社からのご案内(外部サイト)

Sportiva

集英社

スポルティーバ
4月4日(木)発売

定価 本体1,800円+税

フィギュア特集『羽生結弦は超えていく』
■羽生結弦 世界選手権レポート
■羽生結弦 グランプリシリーズプレーバック
■宇野昌磨、髙橋大輔、紀平梨花、坂本花織ほか

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事