ここから本文です

打ち合わせの相手がタバコの煙を嫌がっている…こんなときどうする?

2/12(火) 12:00配信

BEST TIMES

キレる、不機嫌になる、場の雰囲気を壊す、デリカシーがない、グレーゾーンがない…そんな危ない人で溢れかえる今、求められる“軽やかでユーモアある”対応とは。テレビでもおなじみの齋藤孝先生の著作『大人の対応力』より紹介しましょう。

この記事の写真はこちら

<シチュエーション>
~自分が気を遣わないといけない人が、不快そうにしている~

外での打ち合わせの席で、隣の席から漂ってくるタバコの煙に、クライアントが不快そうな表情を浮かべています。このままでは、打ち合わせの雰囲気まで悪くなりそうです。

■間髪を容れず〝行動する〟

 接待や打ち合わせにおいて、場所の設定は、重要なポイントの一つです。相手が不快そうにしているということは、こちらの設定ミスということでしょう。

  したがって、たとえばタバコの煙に嫌な顔をしているのが見て取れたら、間髪を容れず「タバコ、臭いですよね。すぐに他の席を探してまいります!」と言って、店員に掛け合ってみる。隣のグループのおしゃべりの声が大きく、それを耳障りに思っている様子であれば「ちょっとここ、うるさいですよね。他の席がないか聞いてきます」と言って、席を立つ。その上で、もし他の席が空いていないようであれば、「申し訳ありません、他によい席がないようですので、店を変えてもよろしいでしょうか?」と相手に提案するとよいでしょう。

 このように、場所が悪いことを申し訳なく思っていることや、それを改善しようと奔走している様子さえ先方に伝われば、人によっては「いいよ、いいよ。大丈夫! ここで話を続けましょう」ということになるかもしれません。
あるいは席を移る際にも「ああ、よくやってくれているな」と先方も評価するでしょう。

 つまり、先方のために行動する姿こそが肝心なのです。

■「不慮の事故」を共感力で乗り切る

 相手の不快さを察知した時点で、「ちょっとこの席、タバコの煙がキツいですよね」「隣の席、騒がしくありませんか?」「うるさいですよね」という会話のキャッチボールをすることも重要なポイントです。なぜなら、不快さという感覚を〝共有〟することで、〝被害者〟という同じ立場に立つことができるからです。

 その上で、その場所を選定した〝よい理由〟についても言及してみましょう。

「静かだと思ってこの店を選んだんですが、まさかこんなにタバコ臭いとは。僕もタバコは苦手なんですよ。申し訳ありません!」
「全席禁煙だったので、安心してこの店を選んだんです。まさかこんなに騒がしいとは……。すみません」

 このようなやり取りをすることで、まずはよかれと思っていたことが見当違いであったこと、つまり「不慮の事故」であることが相手に伝わります。加えて、謝罪をすることで、こちらの責任であるということも明確になります。

 ここさえ押さえておけば、先方も不快さを〝共有〟している仲間ですから、店に対して腹立たしく思うことはあれど、あなたに対して怒りを感じることはありません。

 それどころか、感覚の〝共有〟ができたことによって団結し、「タバコなんて時代遅れもいいところだよなぁ」「本当にそうですよね」という、コミュニケーションにつながる可能性もあります。これこそ、共感力のなせる技です。

 

1/3ページ

記事提供社からのご案内(外部サイト)

出版社ベストセラーズの編集者が作る「感情を揺さぶる」情報マガジン「BEST TIMESベストタイムズ」。

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事