ここから本文です

バレー清水邦広、復帰も再び膝手術。度重なる試練もコートに必ず戻る。

2/12(火) 10:51配信

Number Web

 2008年の北京五輪に出場し、その後、全日本の主将も務めたオポジット清水邦広(パナソニックパンサーズ)が、349日ぶりにコートに帰ってきた。

 2月2日、熊本県立総合体育館で行われたパナソニック対サントリーサンバーズ戦。第1セット23-15の場面で、大竹壱青に代わり、清水がコートに入った。大怪我を負った昨年2月18日以来の公式戦出場である。

 1本目のスパイクは、リベロ永野健のバックトスを、ストレートのコースに打ち抜き、エンドラインギリギリに決めてみせた。「緊張した」と言いながらも、「ブロックが2枚来ていたけど、ストレートが空いていたので打ちやすかった。しっかり見えていました」と冷静だった。

 後衛に下がった清水はサーブを打った後、大竹と交代した。ベンチに戻った32歳は小躍りしながらアップゾーンに向かい、「若手みたいやな」と笑いながら同級生の福澤達哉たちとハイタッチを交わした。

 「久々すぎて、喜び方を忘れてました」

 約1年ぶりに決めたスパイクを振り返り、清水はこう言って笑った。

 「決めた後、もっと永野さんとかと喜びたかったんですけど、ちょっと照れくさいというか……。すぐにサーブを打ちに行ってしまった。今考えたら、もう少し喜びを噛みしめたかったなーと思います」

「万全で打って決めてもらいたい」

 この1点までの攻防には、チームメイトの様々な思いが詰まっていた。

 清水が入りサントリーに16点目を取られた後、パナソニックはサーブレシーブが崩れ、セッターの深津英臣が走ってトスを上げにいく。清水にトスが上がるか、と会場中が注目する中、深津は2本続けてレフトの久原翼にトスを上げた。

 「相手は(ブロックの低い)セッターが(久原の)前でしたから。清水さんも勝つためにコートに入ってきてくれたと思うので、お世辞で上げるとかそういうのではなく、僕も勝つために一番いい選択をしようと思って上げました」

 何より、復帰1本目は「万全の状況の時に打って決めてもらいたい」という思いが深津にはあった。

1/4ページ

最終更新:2/12(火) 10:51
Number Web

記事提供社からのご案内(外部サイト)

Sports Graphic Number

文藝春秋

972号
2月14日発売

定価590円(税込)

栃錦から稀勢の里まで、日本人が愛した名横綱大集合!

稀勢の里「涙と歓喜の人生を語る」
貴乃花「相撲の神が降りてきた」

あなたにおすすめの記事