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菊池雄星、米1年目のキャンプイン。最終的にはエースになる存在か?

2/12(火) 17:01配信

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 マリナーズに移籍した菊池雄星は、12日(日本時間13日)のキャンプインを前にアリゾナ州ピオリアのキャンプ施設で内容のある練習を続けている。

 3日に渡米。空路アリゾナ入りした左腕は「ちょっと時差ボケ。体は飛行機移動でガチガチ」と笑いながら、翌日からマリナーズ・カラーの練習着に身を包み米国での自主トレを開始した。高校入学以来、12年間目指し続けてきた憧れの地での第一歩。自然と目は輝いた。

 「素晴らしい環境で野球が出来るなっていう喜びを感じています。新しいチームメートだったり、そういう方々とお会いすることで、いよいよ始まるんだなという気持ち。このシアトルのマークを付けながらやるというのは身の引き締まる思いです」

 5日にはキャンプ地入り2日目にして、さっそくブルペン入りも果たした。直球、スライダー、カーブ、チェンジアップの全球種29球を投げ「凄く軽め。6、7割の力」とは言うものの、糸を引くように伸びる直球は捕手のミットを叩き、乾燥したアリゾナの空に響き渡った。

 それだけでなく、スライダーは横滑りしながら低めに集まり、チェンジアップは直球同様の軌道からスッと沈んだ。

初投げで見せた高い技術と意識。

 誰が見ても調整、仕上がりは順調。だが、よく考えてみれば今、ここで投げているのは異国から海を渡ったメジャー1年目の投手だ。

 日本の野球環境とはマウンドもボールの質も気候も違う。その初投げで、自分の思いのままにボールを投げる27歳の高い技術と意識に唸らされた。

 「どれだけマウンドが固いのかと気にしていましたけど、あまり日本と大きく変わらないというところは安心しました。あまり違和感はないかなと。ボールも(ずっと)同じ球で投げましたし、試合とは違う状況でしたけど、今のところ問題はないかなと思います」

踏み出す足の幅は日本と一緒。

 伝え尽くされた話ではあるが、過去、多くの日本人投手は硬く、傾斜のきつい米国のマウンドに苦労を強いられてきた。環境の違いから技術的なアジャストを求められ、踏み出す足の幅を狭める改善を求められた。

 ステップ幅を狭めればイメージは変わり、当然リリースポイントも変わってくる。そこに滑りやすいボールが大きくのしかかってくる。

 だが、菊池はサラリと言った。

 「歩幅は日本と一緒でしたね。そこも気になっていたんで。一緒で行ける。あとは力を入れればもうちょっと広がると思います」

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最終更新:2/12(火) 17:01
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