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「マシンインターネット」の時代がやってくる

2/15(金) 12:31配信

WIRED.jp

この先、インターネットの中心は人から機械へと移っていく。そんな「マシンインターネット」の時代には、機械に搭載されたAIが協調して連携する。まるで生物の細胞同士が相互接続するように──。クーガーの最高経営責任者(CEO)でブロックチェーン技術コミュニティ「Blockchain EXE」代表の石井敦による、次世代のインターネットに関する考察。

「新しい検索」の時代へ

2019年から10年くらいかけて、インターネットの中心は人間から機械へと移っていく。わたしはそう考えている。

きっかけを生み出したのはIoT(モノのインターネット)だ。いま、世界中であらゆる機械やデヴァイスのIoT化が進んでいる。なかでも最も身近なIoTデヴァイスは、スマートフォンやコンピューターである。だが、これからは家、家電製品、クルマ、ロボット、ドローンなどとの接続が始まっていく。

人間が生み出すデータと機械のそれとの決定的な違いは、データのサイズや量、そして送受信の頻度だ。例えば、街のあらゆる場所に設置されたカメラの映像データをリアルタイムに送信する場合、そのデータ量は音声を含む映像まるごとという点で膨大であり、通信頻度も非常に高い。それはDVDの映画データを毎秒アップロードしているような状態であり、人が写真データをSNSなどにアップする行為とは比べものにならない。

こうしたIoTのデータ通信がリアルタイム化していくにつれ、すべて即時処理が求められるようになる。世の中のすべてのニーズは「いますぐ手に入れたい」「いますぐサーヴィスを受けたい」という点で、リアルタイムに向かうからだ。

その結果、瞬時にデータを処理する人工知能(AI)が、あらゆるデヴァイスに組み込まれることになるだろう。それらのAIが実行することは、状況の理解やなんらかの判断となり、自動化が進むにつれてAIなしでは成立しない世の中になっていく。

これを「マシンインターネット」と呼びたい。

現在、あなたが所持するインターネットに接続するデヴァイスは何台あるだろうか。例えば、パソコンとスマートフォンだとしても、2台になる。人によっては、過去に使っていたスマートフォンや、最近普及しているスマートスピーカーなどももっているだろう。つまり、人ひとりに対してインターネットに接続するデヴァイスは、2台以上あることが常識となりつつある。

これからは、そこにさらに新しいデヴァイスや機械が加わっていく。家、家電製品、クルマ、ロボット、ドローンなどである。あらゆるものがインターネットに接続すると考えた場合、全体の数として、人間より機械のほうが多くなるのは確実だ。

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最終更新:2/15(金) 12:31
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