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人気番組『ブラタモリ』のヒットの秘訣

2/16(土) 20:31配信

ロケーションジャパン

旅する人も地方の人も魅了してやまない『ブラタモリ』。これほどまでに万人に愛され、日本人の旅に影響を与えた番組はないだろう。司会のトップスペシャリストであるタモリが意外にもゲストの側から博識ぶりを存分に発揮し、日本全国の知られざる魅力を発掘する。
誰もが気になる制作秘話をチーフ・プロデューサーの中村貴志さんに聞いた。日本人の旅を何倍も楽しく変えた国民的番組が生まれる現場とは?

番組完成まで最低3カ月 綿密な取材でコースを作る。

まず、気になるのは場所選び。
「ブラタモリって作ろうと思ったらすべての市町村で作れる。どの町にも歴史があり、絶対面白くなります。ただ、基本的に意識しているのは誰もが知っていて旬な場所。たとえば、軽井沢というと夏の避暑地ですが、なぜ避暑地になったかを文化、地形、地質的に掘り下げていくから新しい発見がある。点ではなく線でつなぐことで興味を持ってもらいたいと僕は考えています。あとは季節。歩く番組だから、真夏は暑すぎるし、冬に雪が積もったら、タモリさんの好きな”痕跡”が見えなくなってしまう(笑)。常に自然との闘いです」と中村P。
取材には最低で2カ月、編集にも1カ月をかけている。
「今はネット情報があふれていますが、タモリさんが大好きな段差や岩の痕跡がなぜこの場所にあって、町のどんな歴史に基づいているかまでは、自分たちで丁寧に歩かないとわかりません(笑)」。
番組で絶妙の会話を交わしながらタモリの好奇心を引き出す案内人も、何十人にもヒアリングしながらテーマに最適の人物を選んでいるそう。

本番はタモリの感性が全て。偶然の出会いが次につながる

ロケ本番の撮影は基本的に2泊3日で2本撮り。
「2本ワンセットと考えると、常に10本先くらいまで意識しているので、5~6チームがそれぞれ取材、ロケ、編集と動いている感覚です」
本番1週間にはディレクターが作ったストーリーを検証するため、中村さんを含むスタッフが必ず同じ旅程でめぐる。
「初見のタモリさんの気分で最終チェックをする目的ですが、それでも予想もしなかった展開が起こることがあります」
栃木県のリゾート地・那須編では、道中で突然、ガイシマニアの男性とタモリが意気投合。(ガイシ(碍子)=電線を鉄塔に固定する磁器のこと)。
「本来のテーマだった広大な畑の歴史から離れて、ふたりだけで大盛り上がり(笑)。ところが当時、有田編も同時進行で取材していたところ、有田に日本初のガイシ工場があったことが分かって。
偶然の出会いが次につながる。そんな不思議なハプニングも、タモリさんの類まれなる博識あってこそだと思います」
実は、番組の内容を事前にタモリが知ることは一切ない。
「事前にタモリさんに伝えるのは宿泊先だけ。
富士山登頂の際にはさすがに意思確認しましたが、基本的には冒頭のお題を見て初めてテーマが分かる。
だから、あの驚きにうそは一切ありません」

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最終更新:2/16(土) 20:31
ロケーションジャパン

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