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“ためになる”ツイッターで大人気! 横浜・藤井動物病院の取り組みをレポートする

2/18(月) 12:05配信

GQ JAPAN

2月22日は、日本の「猫の日実行委員会」が制定した“猫の日”だ。それに合わせ、『GQ JAPAN』の目線で今じわじわと熱いキャットカルチャーを追う。本から映画、音楽やグッズなど、猫好きによる猫好きのための小特集をまとめた。ニャー!

【4匹のかわいい“院内猫”さんの写真を見る!】

豆知識から最新の医学的知見まで、ツイッターの投稿が毎回1000近くのリツイートやいいね! を獲得する、横浜・藤井動物病院のアカウント。その “中の人”である藤井康一院長に、情報発信についてのスタンスを聞いた。

ツイッターの活用とその影響力

動物病院の院長自らが投稿するツイッターアカウントが人気だ。横浜市港北区にある「藤井動物病院(アカウント:@FujiiACC)」。フォロワー数は増え続け、現在約3万4200人いる。病院を訪れ、院長の藤井康一氏に情報発信の理由を聞いた。

藤井院長による投稿は、ほぼ毎日、1日2回。140字をフルに使っての、犬猫の健康管理や病気に関する“ためになる”情報が中心だ。猫との触れ合いによって分泌されるオキシトシン、通称「幸せホルモン」にもたらされる健康上の効果など、過去には大きな反響を呼んだツイートがいくつもある。ときには、コミュニケーション方法や、動物行動学などの“雑学”をまじえたアドバイスも行う。

「国内外の研究発表や論文をもとにして書くことが多いですね。フォロワーさんが少ないときに、ソーシャルメディアの分析を行う知人から『3000人くらいで止まりますよ』と言われたのが悔しくて、毎日続けることにしました(笑)。そんなきっかけですが、今はたくさんの方が読んでいるので責任を感じながら書いています」

猫は犬と比べて動物病院の受診率が低い。さらに、もともと単独行動の動物であるゆえに痛みを隠す傾向もあり、病気の発見が遅れやすい。「ツイートに思い当たることがあれば、病院に行ってもらえる」と藤井院長は言う。ツイッターの活用によって、受診のきっかけをつくっているのだ。

「この検査をするためのいい機器が当院にありますよ、とか、そういう宣伝は意味がないですよね。うちに来てもらうことは目的じゃない。いつも愛猫を診てくれている主治医にかかってほしいんです」

信条とするのは、「進歩」だという。好きな言葉は、種の形成理論を唱えたチャールズ・ロバート・ダーウィンの名言だ。

「最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き残るのでもない。最も変化できる者が生き残るのである」

院内には、猫が落ち着けるように薄暗くした猫用待合室に、犬のニオイに敏感な猫でもストレスを感じにくい猫専用の診察室を設置。院内では、スタッフが傷病を抱えて譲渡が難しい元保護猫たちのお世話もしている。より“猫に優しい”病院を目指し、猫目線に立った改装を計画中だそうだ。スタッフがいい健康状態で診察に当たれるように、思い切って日曜日を休診にする。他院の獣医師向けに経営塾を無料で開催する。

時代の中での「進歩」を求め、動物病院のあり方を変容させてきた。

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最終更新:2/18(月) 12:05
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