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助っ人大砲2人でロッテの破壊力はアップ/最新戦力分析

2/19(火) 11:01配信

週刊ベースボールONLINE

確かな波及効果も生む

 NPBでの4年間で131発を放ってきたレアードとMLB通算35本塁打のバルガス。チームのウイークポイントを強化する明確な意図を持った補強だ。昨季はチーム78本塁打にとどまっており、レアードは「求められているのはホームランだと思っている」と自らに期待されているものを自覚している。

 体重133キロのスイッチヒッター、バルガスも打席に立てば快音を連発。初の対外試合となった2月8日のラミゴ戦では三番・DHで先発。ともに左打席で適時打と犠飛を放ってさっそく役割を果たし、その後の練習試合行脚でも好調を保っている。

 井上晴哉114キロ+バルガス133キロ+レアード98キロ=計345キロで形成されるまさに“重量打線”は、一転して攻撃陣最大のストロングポイントに化ける可能性を秘めている。

 2人の助っ人大砲加入の効果は長打力不足の解消だけではない。井口資仁監督の巧みなタクトによって、チーム内競争の活性化も生み出している。特にレアードの存在は大きい。2016年本塁打王の本職である三塁では、主戦場とする鈴木大地と安田尚憲が目の色を変えている。さらに指揮官がレアード自身に一塁やDH起用の可能性も伝えたことで、井上とバルガスもうかうかしてはいられなくなった。

 さらに左翼起用というプランも胸に秘め、レアード自身もすでに外野グラブを用意している。そうなれば角中勝也、荻野貴司に次ぐ残り一枠を巡る激しい外野争いが突如、打ち切られることになる。

 加藤翔平、菅野剛士らは完全に尻に火がつき、実戦で必死のアピールを続けている。藤岡裕大が故障で出遅れた遊撃奪取に専念している平沢大河も、ダメなら外野に戻るという選択肢がなくなることになる。

 さまざまな波及効果をもたらしながら確実な打力の向上が見込める的確な補強。結果的には大学生3人を含む投手確保に注力した昨秋ドラフトも、これでさらに生きてくることになった。Aクラス争いに加わる準備は整ったと言えるだろう。

写真=高塩隆

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