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若手の能力を開花させる楽天・平石監督の観察眼

2/19(火) 11:03配信

週刊ベースボールONLINE

 楽天の平石洋介新監督の観察眼が若手の能力を開花させそうだ。2月17日のロッテとの練習試合(金武)でドラフト1位ルーキーの辰己涼介が実戦初安打となる2ランを放った。それまで2試合無安打だった辰己。ドライチの重圧なのか、自身のバッティングとは遠かった。

 そんなとき、16日の打撃練習中に平石監督から声をかけられ、体の開きが早くなっていることを指摘された。持ち味のフルスイングが、結果を求めるあまり大振りになっていることに気づいたことが結果につながった。「正直、ホームラン以外は内容が良くない」と満足する様子はないが、それでも結果が出たことは大きな自信へとつながっている。開幕一軍へ向け、さらにギアを上げていきそうだ。

 昨季も田中和基が一番に定着したきっかけを作ったのは平石監督代行(当時)の言葉だった。

「1打席目にあまり結果が出ていなかったとき、『初球から行ってこい』というようなことを言われて、先頭の姿が大事なんだなと思い始めました」

 その試合で初球先頭打者本塁打。気持ちと結果が合致し、自信をつけた。さらに「僕だけじゃなくてチームも今日行けるぞっていう雰囲気を出したい」と一番打者としての自覚も芽生え、打線に勢いをつける存在へと成長。新人王を獲得した田中は3年目にしてすでにチームに欠かせない存在となりつつある。

 選手とのコミュニケーションを大事にしながら能力を引き出す平石監督。11年の現役引退後、一、二軍を通してコーチとして長く若手たちを育て、15年からは二軍監督として結果に結びつけてきた経験が生かされていることは間違いない。特に今季の外野陣は29歳の島内宏明が日本人最年長と若返りは著しい。オコエ瑠偉やルーキーの小郷裕哉らまだまだ荒削りな若手たちの才能を開花させることも、今季の大きな課題のひとつだ。

 監督という重責の中でも変わらないスタンスで、生え抜き選手を中心に自身のチームを作り上げていきたいところ。選手の活躍の裏にある監督の金言には今後も注目していきたい。

文=阿部ちはる 写真=BBM

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