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世界記録保持者は来月復活。日本の競歩は五輪金メダルに近づいている

2/20(水) 7:40配信

webスポルティーバ

 2月17日に神戸六甲アイランドで行なわれた日本陸上選手権男子20km競歩。世界記録保持者の鈴木雄介(富士通)は1月末の右足首腱鞘炎で欠場したが、9月の世界選手権ドーハ大会代表を狙う有力選手たちがハイレベルな戦いを繰り広げた。

【写真】昨年、2年9カ月ぶりに復帰した鈴木雄介

 世界選手権とオリンピックでは3大会連続のメダルを獲得している50kmが注目されているが、20kmも2015年3月に鈴木が世界記録を出して以降、着実にレベルが上がり層も厚くなってきている。

 その先鞭をつけたのは16年リオデジャネイロ五輪で、当時大学4年だった松永大介(東洋大、現・富士通)の20km日本初入賞の7位だ。そして、昨年の日本選手権ではリオ五輪代表だった高橋英輝(えいき/富士通)の1時間17分26秒を筆頭に、山西利和(京都大、現・愛知製鋼)の1時間17分41秒、松永が1時間17分46秒と、18年の世界ランキング2位から4位を占める記録を残した。

 これまでは国内で好記録を残しても、世界大会での結果につながらない傾向があったが、昨年は5月の世界競歩チーム選手権20kmで、池田向希(東洋大2年)が優勝する大殊勲。さらに、8月のアジア大会では山西が銀メダル獲得と結果を出し始めた。

 午前9時50分にスタートした日本選手権は、最初の1kmから松永が超ハイペースで引っ張ったが「練習段階から尻に力が入らない状態だったので、今日はここでやめて3月の能美へ向けて調整する」と9km手前で棄権。6km、10km中盤あたりで藤沢勇(ALSOK)が飛び出す場面もあったが、メイン集団は1時間17分台終盤から18分のペースで進み、12km過ぎには4人の集団になった。

 今大会は、世界トップレベルの、国際陸連レベルIIIの資格を持つジャッジを5人招き、国内では初となる「警告カード3枚で即失格とはならず、2分間のピットレーン待機から再スタートするシステム」が採用された。ジャッジもこれまでのように様子を見るのではなく、早い段階から警告カードを出すことが予想されるレースだった。

 その中でうまさと強さを見せて優勝したのは、日本選手権4連覇中だった高橋だった。昨年のこの大会で優勝後は、右足大腿部骨膜炎でフォームを崩し、世界競歩選手権は18位、アジア大会は5位と結果を出せなかった。今回、その崩れたフォームの調整に力を入れてきた経緯もあり、本人も「現時点での総合力は、池田と山西の方が上だと思っていた」と言う状態。そのうえ、早い段階で警告カードを1枚出されていた。

 高橋はラスト3.5kmで離されたものの、再び追いつくと「もう一度スパートされるとまずいので前に出てペースを落ち着かせ、自信を持っているラストスパートのワンチャンスにかけようと思った」と冷静にレースをコントロール。ラスト500mから仕掛けて、池田を1秒差で抑えると、1時間18分00秒で大会5連覇を決めた。

 2位になった池田は「ラスト3.5kmで勝負に行った時に離せればよかった。それができなかったのは課題です。最後は英輝さんのスパートに負けてしまいましたが、それなりに対応できたのはいい経験になりました。自分はレースの中で臨機応変に対応できるのが強みだと思っているので、今の日本の高いレベルでもしっかり歩けたことで、実力が上がっていることを証明できたと思う」と笑顔を見せた。

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最終更新:2/20(水) 7:40
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