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「一生に一本」釣り人のための包丁を作ってみた。いま和包丁を作りたいという理由【その3】

2/23(土) 8:00配信

ルアマガPLUS

株式会社 内外出版社

最高の釣り人向け包丁をつくるという目的のための、堺打刃物の小噺シリーズも今回で最終話。
いろいろと文章で綴ってきましたが、今回はまず堺打刃物の素晴らしさをお伝えするために作ったプロモーション映像をご覧いただきたいと思います。百聞は一見にしかずと言いますしね。ぎゅっと凝縮した3分程度の映像です。
可能な方は、ぜひイヤホンなどで職人の世界の「音の風景」も楽しんでいただければと思います。

和包丁の文化は滅びの道に向かう?

過去記事で解説してきたように、堺の場合はそれぞれの工程に専門の職人さんがいる分業制になっております。

その唯一無二の職人さんについてです。これは、堺打刃物に限らないのでしょうが、そういった技術や文化とも言える物づくり職人の後継者がなかなか育たない……いや、後継者になろうという人が年々減っている現状があるようです。

源正守「例えば、鍛冶屋さん。朝は、はよから(早くから)ろくな空調もない工場で油まみれになりながら、物を作っとる。大変な仕事や。とても重要な技術と仕事やけどな、後継者になりたいって人は、そうそうおらへんねや。油まみれになりながら普通のサラリーマンが稼げるくらいの収入なわけよ。そらな、サラリーマンやるのも大変やけど、鍛冶屋とサラリーマンやったらどっちがいい言われたらな、安定した収入を得られるサラリーマンをとるもんや」

みんな魚を捌かなくなってきた

大量にプレスで生産され、安価で販売される包丁。中国などの諸外国で安価な材料で安価に作られる包丁。そういったものが手に入りやすい時代。

手間暇かかっている堺の打包丁とはいえ、その価値を理解し相応の対価を払おうと考える人は多くありません。プロとして和包丁の真髄を知る料理人たちは、その価値を理解してはいるが(国内の料理人の包丁シェアの9割が堺包丁だと言われているそうです)、その職人たちを支えるほど市場があるわけではないようです。

昨今の食文化事情も、和包丁離れを加速させています。魚を自宅で捌いて調理する人が少なくなっていることは、ここでデータを出さずともおわかりいただけるのではないかと思います。

捌く必要がないとなれば、道具も身近な風景から消えていく。こういったことに関心を持たれなくなるのは必然の環境といえるでしょう。

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最終更新:2/23(土) 9:49
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