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小児科医で2児の母…私が「離乳食」を作らない理由

2/24(日) 7:00配信

幻冬舎ゴールドオンライン

仕事と子育ての両立を考えるなか、ストレスに感じやすい「離乳食作り」。時間が足りない、食べてくれない、栄養バランスは…色々考えてイライラと不安でいっぱいになっている方も多いのではないでしょうか。本連載は、小児科医であり2児の母でもある、工藤紀子氏の著書『小児科医のママが教える 離乳食は作らなくてもいいんです。』(時事通信社)のなかから一部を抜粋し、市販の離乳食を活用しながら育児を楽しむ方法を紹介します。

離乳食を作らないと、元気で頭のいい子が育つ⁉

元気で頭のよい子に育てたいからこそ

「離乳食作らない宣言」

本書を手にとってくださり、ありがとうございます。読者のみなさんにはいろいろな方がいらっしゃると思います。

これから始める離乳食に不安がある方。

いま離乳食をがんばっているけどつらい方。

離乳食時期で奮闘しているご家族がいる方。

離乳食をあげてみたいなと思っているパパ。

離乳食で栄養が足りているか気になっている方。

保育ママの仕事に興味はあるけど、離乳食作りが心配だから前に進めない方。

そうしたみなさんも、この本を読めば、「離乳食は作らなくてもいいんです。」という理由がよくわかっていただけると思います。

そして、

・離乳食に対する不安がなくなります

・離乳食作りの負担が激減します

・誰でも安全で栄養バランスのとれた離乳食をあげることができます

・体の栄養が満たされることで、心の栄養も満たされます

そうなると、

・ママの笑顔が増えます

・パパの笑顔が増えます

・育児にかかわるすべての人の笑顔が増えます

つまり、みんなの笑顔が増えて、子どもの心身によい影響を与え、元気で頭のよい子が育つのです。その秘訣をご理解していただくには、私のことを少し知っていただく必要があるので、お話しさせてください。

「手作りの離乳食」にこだわるのは日本だけ

私は小児科医になった後、大学院で栄養と子どもの発達との関係について研究しました。本書でくわしくご説明しますが、簡単にまとめると、「鉄」や「DHA」などの栄養が満たされれば、子どもの発達がよくなるということを学んだのです。

大学院に通いながら、毎日多くの子どもたちを診察し、ママたちと話をする機会が増えました。なので、小さなお子さんをかかえるママたちの苦労は知っているつもりでいました。

しかし実際は、わが子が生まれてはじめて、子育ての難しさと対面することになります。

数時間おきの授乳で毎日寝不足状態(これがボディーブローのようにじわじわきました)。

おむつ交換、洗濯、炊事、お買い物。

育児と家事に追われ、1日があっという間に過ぎていきました。

そんな大変な状況のなかで、離乳食作りが始まります。

小児科医師といえども、離乳食作りはまったくの素人。離乳食講習会に行き、離乳食の本も山ほど購入し、栄養バランスのよい離乳食を子どもに与えたいと悩み苦しみ奮闘しました。

ところが私の苦労などまったく知らない娘は、一生懸命に作った離乳食を投げたり、ぐちゃぐちゃにしたり、吐きだしたりします。

「食べてくれない!」「栄養が足りない!」

栄養の大切さを学んだだけに、気持ちは焦ります。

掃除も洗濯も増えてストレスは蓄積するばかり。

でも、「これはみんなが経験することだ」「子どものために絶対にやらなければならないことだ」と、どんなにつらくてもがんばり続けていました。そして、いつしか私は「この前に笑ったのは、いったいいつだろう」、そんなふうになっていました。

その後、夫の仕事でアメリカへ行くことになり、そこで息子を授かりました。息子の離乳食時期になると、「またあのおそろしい時期がやって来るのか」と暗い気持ちで、「離乳食いつ始めようか、どうしよう」と悩んでいました。ところが、アメリカの小児科の先生に聞くと、みんな離乳食は買って与えているというではありませんか!

よく調べてみると、アメリカでもイギリスでもドイツでもオーストラリアでも中国でも、先進諸国では市販の離乳食をあげているようです。

「なんということ!」

どんな離乳食が売られているのか見てみると、あるわあるわ、栄養面にも安全面にも配慮された離乳食が種類豊富にそろっているのです!

実際、息子にあげてみると、とにかく楽チン。

手間がかからない分、気持ちの負担が全然違います。

栄養面や安全面での不安や不満もなくなりました。

すると自然に笑顔も増え、離乳食の時間が全然怖くなくなったのです。憂うつな離乳食からニコニコ離乳食に変わった瞬間でした。

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