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【ゴルフの“ラフな話”】上部がクリップ状で細い先端に鉛筆の芯……君の名は?

2/26(火) 15:07配信

旅行読売

 スコアカードに数字を記入する筆記具として、30年ほど前までは4~5センチの短い鉛筆を使っていた。これをスコアカードの折り目に2か所切れ目を入れて挟んで持ち歩いた。しかし、今では上部がスコアカードに挟めるようにクリップ状で、細い先端部分に鉛筆の芯が組み込まれた携帯筆記用具に取って代わられている。
 ところで、この筆記用具の正式名称を知っているだろうか。意外に知名度は低い。単に「エンピツ」だったり、「プラスチック鉛筆」などの俗称がまかり通っているのだが、実は「ペグシル」という立派な名前がある。しかも、それは日本で開発されたものだ。
 かつての短い鉛筆はJIS(日本工業規格)に基づいた通常の18センチの長さの鉛筆の製造過程で塗りむらがあったり、傷がついたりしたB級品を短くカットしたもの。短くて書きにくかったが簡単な数字や名前などを記すだけだったため、持ちにくさや、芯が折れやすいなどの欠点に目をつむれば、筆記用具としては十分に事足りていた。
 そんな中、1975年に大阪に本社を置く岡屋株式会社というメーカーが商品開発して売り出したのがこの「ペグシル」だった。開発のきっかけは、同社の創業者がたまたま牛乳瓶のフタを外す時に使う、先端に針がついたキャップ・オープナーをゴルフ場で目にした時だった。「この針を鉛筆の芯に換えたら持ち運びに便利な筆記用具になる」と持っていたスコアカードに挟んでみたところ、適度に扁平で、長さの点からも持ちやすかった。そこにヒントを得て開発に乗り出した。
 開発当初は、上部がクリップではなく、ボールマークを修復するグリーンフォークをイメージして作られ、英語の「先の尖ったもの」を意味する「ペグ(PEG)」に「ペンシル(PENCIL)」を合わせた造語の「ペグシル」と命名した。その後、グリーンフォークとしては細過ぎて用途に適さないことから、スコアカードに挟めるようなデザインにした結果、現在のようなクリップ型になった。

スポーツライター・古賀敬之

最終更新:2/26(火) 15:07
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