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就活で「オロナインをつけたソイジョイ」という自己PRは正解なのか? (後藤和也 大学教員/キャリアコンサルタント)

2/26(火) 6:41配信

シェアーズカフェ・オンライン

まもなく3月。経団連のルールによる就職活動(就活)解禁日である。筆者の前職は採用担当者であり、現在は短大でキャリア支援について研究している。この時期は様々な就活本に目を通すが、なかには面接がコミュニケーションの場であることを軽視した「奇策」ととれるものも少なくない。

多くの就活生は不安を抱えながら就活に臨んでいる。その不安につけこみ煽るような就活ビジネスに対して、筆者は警鐘を鳴らしたい。本稿では採用担当者の目線も交えつつ就活における面接について少々考えてみたい。

■「オロナインをつけたソイジョイ」は正解なのか?
先日とある就活本がTwitterで話題となっていた。6万件以上の批判的な内容のリツイートがなされていたことから早速購入して読んでみたところ、思わず口にしたコーヒーを吹き出しそうになってしまった。主に面接での一問一答を指南する内容なのだが、正しいとされる解答例が筆者から見て明らかに問題がある。以下が一例だ。

『Q:自分を物にたとえると何ですか
OK例(大塚製薬・合格者の場合):‘‘オロナイン‘‘をつけた‘‘ソイジョイ‘‘です。私はサッカーが趣味で、筋肉をつけるために、よくソイジョイを食べます。この足の筋肉は、ソイジョイの大豆たんぱくのおかげです。しかし、激しい練習で擦り傷が絶えず、いつもオロナインのお世話になっています
工夫のポイント:常識を打ち破る発想で言葉を考えないと、その他大勢から抜け出せない
イッキに内定! 面接&エントリーシート[一問一答] 2021年度版 (「就活も高橋」高橋の就職シリーズ) 坂本直文 高橋書店』

たしかに、この回答を最初にした就活生であれば、ユニークな発想を持っていると評価される可能性はある。このケースでは、企業側がユニークな人材を求めていて、そこにフィットしたために採用につながったのだろう。しかしこの内容を真に受けた就活生が「オロナインをつけたソイジョイ」と自称し始めたとしても、内定につながるかは甚だ疑問である。

面接はコミュニケーションの場だ。就活生の職場へのフィット感など、筆記試験などではわからない部分を採用担当者が唯一観察できる場と言って良い。その本質を捉えていなければ、ただ奇抜な回答をすればよいと就活生が表面的に受け取る危険性がある。

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最終更新:2/26(火) 6:50
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