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摩訶不思議「地名の英語読み」には法則があった

2/28(木) 11:00配信

東洋経済オンライン

 先日、ある企業の英語研修でHow was your weekend?  (どんな週末を過ごしましたか? )と聞くと、研修生の1人が外国から来た友人を京都に連れていったとのこと。

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 京都でめぐった観光名所の話をする中で、彼が「清水寺」のことをKiyomizu-dera Templeと言ったので、筆者は反射的にThat sounds redundant. You can just say Kiyomizu Temple. (意味がダブって聞こえるから、Kiyomizu Templeで大丈夫だよ)と訂正しました。

 すると、その研修生は戸惑いながら、「でも清水寺のオフィシャルサイトではKiyomizu-dera Templeとなってましたけど……」と教えてくれました。Oh, really?  (え、そうなの? )と驚いた筆者は「次回の研修までに詳しく調べてくるね」と言って、自分の宿題にしたのです。

 皆さんは「清水寺」を英語で言うとき、Kiyomizu TempleとKiyomizu-dera Temple、どちらを使いますか? それとも、Kiyomizu-deraと言うのがよいと思いますか? 

 今回はわかるようでわからない地名の英語表記について、考えてみたいと思います。

■わかりやすさと不自然さのジレンマ

 オフィスに戻って、同僚のジョンにさっそく研修での出来事を話しました。とりあえず、清水寺のサイトを見てみようと、2人でパソコンに向かったのですが、なんと研修生の言ったとおりKiyomizu-dera Templeとなっているではありませんか!  ジョンも驚いた様子で、「でも、清水寺はKiyomizu Templeでいいんじゃないかなあ。自分はいつもKiyomizu Templeって言うけど」とのこと。I agree!  (同感! )

 筆者が「いっそのこと、固有名詞なんだし、面倒だから訳さずに日本語のままKiyomizu-deraって言うのもありかもね?」と言うと、ジョンが少し考えてから「確かにそれはそうだけど、全然日本語がわからない人には、やっぱりtempleって言ってあげるほうが親切だと思うよ」と言って、「日本語でも『ATMマシーン』とか『PINナンバー』って言うよね」と教えてくれました。

 なるほど。筆者は気にもしていなかったのですが、そういえばATMはAutomated Teller Machine、PINはPersonal Identification Numberのことなので、「ATMマシーン」や「PINナンバー」では意味がダブってしまいますね。でも、ATMやPINが何のことを表しているのかわからない人には「マシーン」とか「ナンバー」と言ってあげたほうが、親切ではありますね。あ、前に聞いたことがありますが、「チゲ鍋」というのも同じ原理なんでしょうね。「チゲ」というのが韓国語ではすでに「鍋料理」の意味らしいですから。

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