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校則ゼロ公立中、生徒と先生の信頼関係作る「指名制度」

3/1(金) 7:00配信

NEWS ポストセブン

 だが、それが生徒に好かれようとしてご機嫌取りになったとしたら、どうだろう。

「うわべだけ取り繕っても、“あの先生は調子いいだけで、責任感がない”と生徒はちゃんと見抜きます」

 先生と生徒の間に信頼関係が生まれると、荒れていた生徒にも変化が訪れる。

 入学して、毎日のように物に当たり壊したり、教師に悪態をつく生徒がいた。いわゆる問題児だが、彼はスポーツが得意で、2年生になって、駅伝大会に出場することになった。この時、西郷校長以下、副校長、学年の先生が全員で会場までその生徒の応援に出かけた。

「まさかわれわれが総出で、自分を応援に来るとは思わなかったのでしょう。彼は発奮し、前を走る選手を5人もゴボウ抜きにしましたよ」

 この日をきっかけに、この生徒は大きく変わっていった。次第にクラスにとけ込み、ついには学級委員長を務める。

「今でも、『女性の先生に向かって“クソババア!”と言っていたのは誰だっけ?』と言うと、きまり悪そうに照れ笑いをします。

 教師が生徒に本気で愛情をもって、ひとりの人間として対等に接すれば、子どもにはちゃんと伝わるのだと思います」

※女性セブン2019年3月14日号より一部抜粋 

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