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女子の悩み「就活おしゃれ」はどこまで可能か

3/1(金) 5:30配信

東洋経済オンライン

 「スカートじゃなく、パンツスーツで面接を受けても大丈夫ですか」。毎年のように女子学生から受ける質問です。質問するほどではなくても、就活用のスーツを買うときに、スカートかパンツかで悩んだ人は多いでしょう。初めて経験する就職活動だからこそ、スーツだけでなく、髪形やお化粧、持ち物など、さまざまなことが女子学生の悩みのタネになりがちです。

 「今の長さなら前髪を下ろしても問題ないですか」「このリップの色、派手すぎませんか」。細かすぎる質問に感じるかもしれませんが、そこには、制約のなかに“自分らしさ”の落とし所を見つけたいという彼女たちの思いを感じます。「マイナス評価される格好はイヤだ」と考える一方で、「少しでも自分らしい格好をしたい」と思っているからこそ、これだけ微細な個別の質問が出るのでしょう。

 それにもかかわらず、全体として見れば、就活時におけるファッションは極めて同質性が高くなります。それを揶揄する大人もいますが、致し方ない理由もあるのです。

■どこからがNGなのかわからない

 かつて「基本的なビジネスマナーを守っていれば、服装や髪形はもっと自由にして大丈夫だよ」とアドバイスしたところ、ある女子学生から「どこまでがOKで、どこからがNGなのか、自由の範囲がわからない」と言われました。

 その彼女曰(いわ)く、もともと持っていた高級ブランドのバッグを就活で使っても大丈夫かと相談したところ、ある企業の女性社員には「問題ない」と言われ、別の企業の女性社員からは「やめておいたほうがいい」と言われたといいます。「就職活動ではいろいろな企業を受けるから、どの企業でもNGにならないものにしたい」と、結局最も安全で無難な“ザ・リクルートファッション”を一通りそろえたそうです。

 そもそも、女性社員のドレスコードは、男性と比べて選択肢が多く、ルールがあいまいです。事務職ならオフィスカジュアルと呼ばれる服装が中心で、ジャケットを着ない人も多いでしょう。営業職でも、ジャケットを羽織る程度でOKな職場もあれば、上下そろいのスーツが基本というところもあります。

 年代による感覚の違いもあります。約25年前に営業研修を受けた筆者の場合、営業先にオープントゥ(つま先見えるタイプのパンプス)を履いていくのは失礼と教えられていたので、今でも抵抗感があります。しかし、20~30代では「問題なし」と感じる人が多いでしょう。

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