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女性アスリート、第二のキャリア開花 コンサル転身も

3/3(日) 10:12配信

NIKKEI STYLE

運動競技を引退した後のセカンドキャリアで活躍する女性が増えてきた。培った強い精神力や集中力がスポーツ界の指導的な立場やビジネスで生かされている。ただ、こうした転身を遂げる女子選手はまだ少数派。2020年の東京五輪・パラリンピック開催を控え、企業や大学が支援する機運が出てきた。

■独立しコンサルタントに サッカー元女子日本代表の東明有美さん 

「私は五輪でオウンゴールを決めた最初の女子選手です」。1月、都内で開かれた働く女性らの国際交流イベント。コンサルタントの東明有美さん(46)が英語で自身の来歴を話すと、会場から笑いと喝采が起きた。サッカーの女子日本代表ディフェンダーとして国際大会で活躍した東明さんは00年の引退後、電通に入社。大学院などを経て現在は独立し、企業向けの人事・研修コンサルタントをしながら大学教員を務めている。
転身は簡単ではなかった。経済情報などの知識はおろか、基本的なパソコンの操作知識もない。何より「定期的にある大会が日々の目的の選手時代と違い、自分で課題を設定しなければいけないのが大変だった」と振り返る。
それでも、仕事を続けるうち、アスリートとして培った能力がビジネスで生きることに気付いた。例えば、うまくいかなかったプロジェクトに臆せず何度も新たな企画を持っていく。「スポーツでは失敗するのもそこから挽回を図るのも当たり前」
国際コンサルティング会社のアーンスト・アンド・ヤング(EY)が14年、世界の女性経営幹部400人を調べたところ、女性経営幹部の52%に大学レベルのスポーツ経験があり、74%がスポーツ経験はキャリアにプラスと答えた。EYの佐々木ジャネルさんは「女性リーダー不足の日本にとってスポーツ出身者は貴重な人材候補」と期待する。
ただ、東明さんのような例はまれだ。引退後は家庭に入るか補助的な仕事に就く元選手が多い。「選手は競技だけに集中すべきだという風潮が根強く、引退すると燃え尽きたり、どうしてよいか分からなくなってしまったりしがち」(佐々木さん)。女子の場合、本格的な大学スポーツが少ないため男子と比べ高卒者が多い背景もあるという。

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最終更新:3/3(日) 12:15
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