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現場でトラブルになりがちな権利の問題を解決! 写真などの素材からトレースするのはOK? フリー素材は自由に使ってOK?

3/6(水) 11:39配信

CGWORLD.jp

現場でトラブルになりがちな権利の問題について「クリエイターとしてやってはいけないこと」「権利を侵害されたときの具体的な対処法」をわかりやすくまとめたクリエイターのバイブル『クリエイターのための権利の本(ボーンデジタル)』から一部の記事を紹介。

写真などの素材から、人物や構図をトレースするのはOK?

Q:人物のポーズや服装、背景の建物や構図など、写真をトレースできれば楽ちん! 写真加工じゃなくて、トレースしてイラストにするのなら著作権は問題ないのでは?

写真は著作物! 盗作にならないよう注意しよう
写真(著作権法10 条1 項8 号)には、著作権が発生し、原則として撮影者が著作権者となります。「トレースはイラストを描き起こすので問題がないのでは?」と思いがちですが、他人の著作物である写真に依拠した上、それを複製している以上、複製権侵害に該当するおそれがあります。
もし、「誰でも撮影できて、同じ写真が撮れる」ものであるのなら、自分で撮影してしまったほうが早いかもしれません。それなら著作権を気にせず自由にトレースできます。
他人が撮影した写真を参考にしたいのなら、素材1 枚だけを探してトレースするのではなく、違う角度、違う撮影者の写真を探して見比べて、参考としてイラストに取り入れるようにしましょう。

著作権的に問題のない写真を選ぼう

イラストや漫画に利用しやすい「ポーズ集、背景集」といった「トレース用素材」は書店やオンラインでたくさん販売、配布されています。トレースや加工を目的に作られたものなので、様々な角度で用意されており参考になります。これらから描きたいポーズや背景がないか探してみましょう。また、ロイヤリティフリーの写真素材を購入し、トレースする手もあります。

[Memo]トレースという行為そのものは、私的使用目的で行う限り複製権侵害にはなりません(著作権法30 条1 項)。ただし、それを作品として発表したり、配布・販売したりすると、私的使用の範囲を外れてしまい著作権侵害になります(著作権法49 条1 項1 号)。

しかし、どちらの場合も「著作権は放棄していない」ことがほとんどです。トレースしたイラストを自分の著作物として発表・販売する場合には「利用規約」でトレースした作品の商用利用が可能かどうかを必ず確認するようにしましょう。

[Memo]法律上は、トレースと模写に違いはありません。どちらも「類似性が高い」場合には、著作権侵害となります。

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最終更新:3/6(水) 11:39
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