ここから本文です

メルセデス・ベンツは、高級ミニヴァンをEV化して独自性を打ち出す

3/6(水) 12:16配信

WIRED.jp

あちこち一緒に出かける家族をもつ人がミニヴァンを買っていたのは、それほど昔のことではない。2000年に米国人が購入したミニヴァンは125万台にも達する。しかし、それが07年までには80万台まで落ち込み、以降は年間50万台以下にまで減っている。自動車関連の情報サーヴィスであるケリー・ブルー・ブックによると、SUVとクロスオーヴァー車が大人気の時代において、ミニヴァンの市場シェアは3パーセント以下にすぎない。

【写真】メルセデス・ベンツの完全電動ミニヴァンのコンセプトモデル「コンセプトEQV」

こうしたなかメルセデス・ベンツは、ミニヴァン人気の長期的な下落傾向の変化とは言わないまでも、その評判が変化することに期待を寄せているようだ。ジュネーヴモーターショーの開幕を前に、同社は完全電動化された多目的車(MPV)のコンセプトモデル「コンセプトEQV」を3月5日(米国時間)に発表したのだ。

メルセデス・ベンツによると、まもなく量産に入るのは間違いないという。同社は最大8人乗りの空間と249マイル(約400km)の走行可能距離をもつこのクルマを、乗せる相手が子どもだろうと得意客だろうと、“VIP”のためのクルマとして売り込んでいる。

ディーラーに届くタイミングによっては、このクルマは世界初の電動ミニヴァンとなるかもしれない。とはいえ、すでに準備をしているメーカーはある。クライスラーがコンセプトカー「Portal Concept」がベースの独自電気自動車(EV)を開発しており、2020年の生産を計画している。フォルクスワーゲンも同様に、あの有名な“ワーゲンバス”を22年ごろにEVとして復活させる予定だ。

SUVと同様に、ミニヴァンには大型バッテリーを配置するための物理的な空間が必要である。コンセプトEQVは高級車として位置づけられる予定のため、バッテリーの追加コストは吸収できるだろう。

さらに重要な点として、このクルマの生産にはそこまで多くのコストはかからないだろうと、自動車情報誌『ケリー・ブルー・ブック』の編集長であるマイケル・ハーリーは言う。メルセデスはEVの共通プラットフォームを開発してきたため、バッテリーとモーターとタイヤの上にどのボディを置くか、といった程度の問題なのだ。

メルセデスはこのミニヴァンの価格を明らかにしていない。だが、アウディやジャガーのEVと競合することを考えれば、50,000ドル(約560万円)~70,000ドル(約783万円)を想定すればいいだろう。

1/2ページ

最終更新:3/6(水) 12:16
WIRED.jp

記事提供社からのご案内(外部サイト)

『WIRED Vol.33』

コンデナスト・ジャパン

2019年6月13日発売

1,200円(税込み)

『WIRED』日本版VOL.33「MIRROR WORLD - #デジタルツインへようこそ」来るべき第三のグローバルプラットフォームを総力特集

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事