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「安重根」遺骨発掘に“聖火リレー” 韓国「三・一独立運動」100周年で反日キャンペーン

3/6(水) 8:00配信

デイリー新潮

“ソウルの石”? 

 続いて(2)だが、安重根の遺骨云々どころか、今回のプロジェクト全体に関して、北朝鮮側は参加を見送っている。

 が、“本番”前から、露払いの如くイベントは目白押しだったのだ。

 たとえば、2月24日、ソウル市庁で催された“石”の行事。

 韓国では、日帝時代の建造物などを忌まわしきものとして破壊する運動が古くから行なわれてきた。そのときに破壊された朝鮮総督府の一部、通称“ソウルの石”が戻ってくるという寸法なのだが、なんのこっちゃ? 意味不明である。

 登場したのは、安っぽいプラスチックの容器に入れられた20センチ四方の石材。担当者が軽々と持って来たのに拍子抜けしたのはむろん、韓国メディアからも、「うわ、ちっちゃい!」との声が。裏返せば、ソウルの石など誰も知らなかったことの証左ではないか。

 更に(3)について。文大統領は昨年、臨時政府樹立記念日を4月13日から同11日に変更している。国威発揚と併せて自身の支持率上昇を狙う大統領は、この記念日まで「三・一独立運動」を引っ張る考えなのだ。

(4)に挙げたような「独立有功者」ら、要するに活動家子孫のオールスターでたいまつをリレーしていくプランが取り沙汰されている。

 突如仕立てられた「独立のたいまつ」を、連綿と受け継がれてきた聖火になぞらえるあたり、虚しさを禁じ得ない。

 加えて、「運動」という言葉を「革命」に変えようという動きもあり、この点について、元朝日新聞ソウル特派員の前川惠司氏は、

「何も知らない外国人は、フランスの革命みたいなことが起きたと思いかねませんね」

 と指摘する。となると、(5)で挙げた独立サポート事業にも影響を与えることになりかねないのだ。

 では、「歴史の捏造」に手を染めてまで、文大統領は何を得ようとしているのかと言えば、

「韓国では国民の不満が高まれば高まるほど、時の政権は反日に傾く傾向にあります。すでに現政権の経済政策が行き詰まっていることは目に見えている。不満のはけ口として、三・一独立運動を利用しようという文大統領の意図は明白です」(同)

(2)へつづく

「週刊新潮」2019年3月7日号 掲載

新潮社

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最終更新:3/6(水) 11:43
デイリー新潮

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