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日向坂46、小坂菜緒が新エースとなりデビューへ 「キュン」フォーメーションから感じたこと

3/7(木) 11:52配信

リアルサウンド

“日向坂46一期生”として全員が同じスタートラインに立った今

 さて「キュン」であるが、最初このタイトルを聞き、合いの手動画でメンバーが「キュンキュン」と連呼しているのを見た時、正直困惑した。ひらがなけやき時代の楽曲はアイドルソングとしての幅は広くも、自分たちの境遇や応援歌的な要素など、実力で成り上がってきた彼女たちにふさわしい硬派な歌といった印象で、そこに彼女たちなりのエモさがあったように思う。だが、「キュン」は王道アイドルの恋愛ソング。このどストレートさもある意味、ひらがなけやきからの卒業を意味しているのかもしれない。ただ、しっかり曲を聴いてみると、サビの疾走感と高揚感が気持ちよく、何度も聴きたくなる。彼女たちのポジティブさを、ひらがなけやき時代とは違う形で表現した新機軸が「キュン」なのではないだろうか。キャッチーなサビはCMにも使いやすいし、キュンキュンダンスもTikTokウケなどを狙え、多用できる利便性に優れた楽曲だと改めて感じる。カップリングの「JOYFUL LOVE」も、ザ・恋愛ソングであるため、日向坂はしばらくこの路線で行くのだろうか。今後の展開に注目したい。

 MVもまた、日向坂らしいハッピーオーラに包まれたものとなっている。新メンバーの三期生・上村ひなのが早くも参加し、以前と変わらず、全メンバーの表情がしっかりと映し出されているのが素晴らしい。また学校で踊るMVは、長濱ねる在籍時代のひらがなけやき初期の楽曲「誰よりも高く跳べ!」を彷彿とさせる。約3年間のいろんな思いが詰まった「キュン」での彼女たちの満面の笑顔を見ていると、「誰よりも高く跳べ!」からの成長ぶりを実感し、実に感慨深い。また小坂の決意のブログを読んでからMVを見直すと、彼女の素晴らしい笑顔がより印象的になる。

 ハッピーオーラだけでなく、心に秘めたパッションもまたグループの特徴で、これまで溢れ出る向上心を有言実行してきた日向坂。2月11日には、「約束の卵」の〈待っててくれるか? 夢叶うまで〉〈ハイタッチして抱き合いながら/涙を拭いて喜びたい〉という歌詞を実現するかのように、『SHOWROOM』配信の中でシングルリリースとグループの改名を発表。それからまだ1カ月も経ってない中で、『日向坂46 デビューカウントダウンライブ!!』の成功を収めるなど、快進撃を続けている。上村を含め、結果的にはメンバー全員が“日向坂46一期生”として同じスタートラインに立った今、あとはもうシングルデビューの日を待つばかりだ。

本 手

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最終更新:3/7(木) 11:52
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