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妊娠や更年期にも影響する深刻なトラブル「貧血」。医師に聞く対処法

3/8(金) 21:00配信

ウィメンズヘルス

認識していない人が多いけれど、日本の多くの女性が鉄不足といわれる。そのために貧血になっている人も多く、その数はなんと5人に1人! 貧血は妊娠や更年期に大きく影響する深刻なトラブルで、肌荒れや肌老化の原因になることも。健康やきれいにまつわるあれこれを、ナビスタクリニック新宿・貧血外来の濱木珠恵先生に直撃取材!

日本女性の鉄不足は深刻。初潮から閉経まで、鉄の摂取を意識して

「女性は閉経するまで意識的に鉄を摂取してほしいですね」と話すのは、貧血外来で多くの女性を診察している濱木珠恵先生。
「女性は生理の際の出血で鉄も流出してしまうため、貧血になりやすい状態です。それなのに、日本人は貧血に関する意識が高いとはいえません。だるさやめまいなどの貧血の症状が現れても、一時的に症状が治まるとそのままにしてしまう人も多く、貧血を悪化させてしまうケースも。

貧血は妊娠や更年期の時期にも大きく影響されます。日頃から鉄を積極的に摂るなど、生理を迎えた時から閉経するまで、貧血対策をすべきですね」

妊婦の約1/3が貧血! 妊娠前からの貧血対策はマスト

「これから出産を望む人は、特に貧血を意識すべきです」と濱木先生。妊娠中の鉄不足は深刻で、妊婦の30~40%が貧血になっているそう。

「妊娠中は、鉄は優先的に胎児に回されます」。さらに重大なのが、母体の貧血は胎児にも影響すること。

「母体が貧血だと、胎児に必要な栄養を届けることができず、未熟児や低体重児で出産する可能性が高くなります。また、ビタミンB12や葉酸が不足すると赤ちゃんに先天的な異常がみられることもあります」

妊娠前から貧血がある人の場合、妊娠中に貧血が悪化しやすいので、妊娠前から貧血対策をすべきだそう。

鉄不足が肌荒れの原因? きれいのためにも鉄チャージ!

きれいをキープするうえでも、鉄は重要な役割を果たす。鉄が不足するとヘモグロビンがつくれなくなり、体は酸素が不足しがちに。その結果、肌の新陳代謝が低下、乾燥や肌あれになることも。肌の生まれ変わりであるターンオーバーが乱れて肌がくすみ、肌の深部で重要な部分でもある真皮層の細胞に必要な栄養や酸素が届かなくなり、シワやたるみに関係することも……。

「鉄不足は肌だけでなく、頭皮や爪にも影響します。髪にツヤやコシがなくなり、切れ毛や抜け毛が増えてきます。スプーンネイルといって手足の爪が薄くもろくなり、反り返ってしまうトラブルがあります。
また赤い色素をもつ赤血球が減ることで肌のトーンが薄くなり、血色も悪くなるので、いわゆる老け顔に見られてしまうこともあります」と、濱木先生。

毎月の生理、出産、更年期と女性の体は貧血や不調を起こすリスクが高め。元気できれいでいるためにも、“鉄を摂る”をライフワークにするのが賢い美容、健康法と言えるかも!?

監修:濱木珠恵(はまき・たまえ)先生
医療法人社団鉄医会ナビスタクリニック新宿院長。虎ノ門病院、国立がんセンター中央病院で造血幹細胞移植の臨床研究に従事。都立府中病院、都立墨東病院で血液疾患の治療に従事したのち、2012年9月より東中野院長。2016年4月より現職。貧血外来などで女性の健康をサポートする治療を行う。専門は内科、血液内科。著書に『ドラキュラ女子のための貧血ケア手帳』(主婦の友インフォス)など。ナビスタクリニック新宿

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