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通勤通学“地獄”路線は? こんなに違うゴミ出し事情 一人暮らし「都会の死角」ガイド

3/10(日) 8:00配信

デイリー新潮

一人暮らしさせる前に知っておきたい「都会の死角」(2/2)

 これから始まる新生活に胸を躍らせる若者とは反対に、彼/彼女らを送り出す立場からの心配は尽きない。知っておきたい10カ条をまとめたのが、表1である。このうち、(1)~(4)の立地にまつわる安全面については前回ご紹介した。が、家の備えは万全でも、都会では通勤通学の途中で犯罪に遭う可能性も高い。

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 その最たるものは「痴漢」だが、男性にとっても“加害者”だとして誤認逮捕される可能性もある。

 立錐の余地もない満員電車が問題なのだが、表2は国交省発表の資料を基に作成した東京圏(東京、神奈川、千葉、埼玉の1都3県)における路線別混雑率だ。

 指標は100%が定員乗車、つまり座席が埋まって立客も吊り革や柱などに全て掴まっている状態を指す。150%は乗客の肩が触れ合う程度で、まだ新聞が楽に読め、200%だと体が触れ合い相当な圧迫感があるとされている。

 年間200以上の物件取材を行い、全国の不動産事情に明るい住宅評論家の櫻井幸雄氏が話すには、

「近年はラッシュの激しいエリアは避けられる傾向にあります。東西線の千葉から都心に向かう電車など、混雑率が200%に近い沿線は避けた方が無難。狙い目は150%程度の路線で、例えば小田急線は混雑率ランキングの常連でしたが、線路の改良工事で本数が増え混雑が緩和されました」

 改良が必要といえば、混雑率が3位と4位の路線が交わる川崎市の武蔵小杉駅だろう。タワマンが林立し、毎年「住みたい街」の10位圏内に顔を出すが、急激な人口増加により朝は駅舎に入れない乗客で溢れ返っているのだ。駅前の行列は50~60メートルに及ぶこともあり、改札やホームの増設工事が始まったが、完成は2023年度とまだ先の話である。

ゴミ捨て格差と、仕送り事情

 住む前に知れば避けられる「痛勤痛学」と同様に、考慮すべきなのが住む場所で異なるゴミ捨て格差だ。

「意外と面倒なゴミの分別ですが、自治体によって細かく違います。千葉市などは厳しく、プラスチックのトレーが手で曲げられるか否かまで分別の際に気を配らなくてはなりませんが、川崎市は本来危険物になるはずの電球でさえ、普通ゴミの日に捨てることができます」(社会部記者)

 ゴミ出しで、「川崎最強伝説」が囁かれる所以だ。都内に目を転じれば、こんな違いも存在していた。

「23区内ではゴミ出しが基本的に無料。中が透けて見える袋を自前で用意すれば回収してくれます」(同)

 片や「東京圏」では、指定のゴミ袋を購入しなければ、ゴミを捨てられない自治体も数多い。最も高額なのは調布市で、40リットル相当の袋が1枚84円もする。次いで高いのは同じく1枚80円で、人気の吉祥寺を擁する武蔵野市や立川市などだ。

 塵も積もれば山となるから、ムダな出費は避けたい。

 表3を見ても分かる通り、学生の一人暮らし向けの家賃相場は東京圏が全国トップで、地方と比較して年間約20万円も余計に払わなくてはならない。

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最終更新:3/10(日) 8:00
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