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あなたの個人情報は誰のもの? GAFとアップル。考え方の違い

3/11(月) 7:50配信

エイ出版社

あなたの個人情報がなぜ収益を生んでいるのか?

たとえば、ウェブサイトを見ていて、あなたに最適化された広告が表示されていると感じたことはないだろうか?

あたなが興味あるもの、さっき検索したものの広告が表示されていないだろうか?

これは、ネットにアクセスしていると、今、当然のように起る出来事である。

欲しいものの広告が、欲しい時に出てくるのは、便利といえば便利だが、その背後で取り扱われているのは、あなたの個人情報である。

あなたは、1日にどのぐらいアカウントにログインして活動するだろうか? その間に検索することは? マップで移動経路を検索することは? 携帯を持って行動したルートは? Gメールの文面の中身、カレンダーの予定、クラウド上に保存した写真、閲覧したYouTube……それらのデータの多くは、アクションに対する行動を改善するため、そして最適な広告を表示するために活用されている。

「週末、キャンプに行く予定だ」とFacebookに書いた途端、キャンプ用品の広告がズラリと並ぶという体験は多くの人が経験したことがあるだろう。

もちろん、それを誰かがのぞき見しているわけではない。処理されたデータとして活用されているだけだ。もちろん、Googleだけではない。多くのネット企業がやっていることであり、現在の日本やアメリカの法律では別に違法なことではない。第一、そんなことを気にしていたらITを活用した生活は送れない。我々はそれらの上に成り立った生活を送っているのだ。

検索サイトやキュレーションメディアに広告を出そうとするとよく分かる。彼らのウリは『ターゲティングされた顧客』に広告を出せることだ。いかに『効率的か』ということこそ大切なのだ。我々ネットメディアもその力を使って、広告を集めたり、出稿したりしているのだから、他人ばかり責められることでもない。

EUが問いかけるGDPRの問題

しかし、それでいいのだろうか?

あなたは、検索や、Googleマップ、Facebookを利用するのに利用料を払ったことがあるだろうか? ないはずだ。それらはほぼ広告収益で運営されている。そして、その広告収益は、いわばあなたの個人情報を売ることで得られているわけだ。

あなたの個人情報はあなたのものであるはずだ。あなたの財布にお金は入らず、ネット企業が巨万の富を得ている。個人情報は誰のものなのだろう? 個人情報は本来あなたのものだ。

EUが定めたGDPR(EU General Data Protection Regulation:EU一般データ保護規則)は、個人情報はその個人のものであると定義している。また、『IPアドレス・Cookieも個人情報と見なす』『個人情報を取得する時にはユーザーの同意が必要』としており、EU圏が関わると従来のようなCookieによる自動的な追尾は違法となる。EUはそれに罰金をかけようとしていて、実際にGoogleに60億円以上の罰金を課している。

インターネットが生まれ、情報というものに価値があるということがだんだんと分かってきた。それを掘り当てたシリコンバレーの企業の功績はあるが、そろそろ揺り返しの時期なのかもしれない。

GDPRがEUだけの出来事なのか、これから世界に広がって行く流れなのか? それはまだわからない。

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最終更新:3/11(月) 7:50
エイ出版社

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