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香川真司は日本代表に必要か? 仲間に与える刺激と効果、示し続けるクオリティの価値

3/11(月) 11:50配信

フットボールチャンネル

トルコ・スュペルリグ第25節が現地時間10日に行われ、香川真司が所属するベシクタシュはコンヤスポルと対戦し、3-2と勝利した。香川は後半終盤から出場すると、決勝ゴールを記録。トルコの地で存在感を示しているが、日本代表の力にもなれるはずだ。(文:青木務)

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●土壇場のゴールで勝利に貢献

 前節は負傷により欠場した香川真司だが、今節は戦列復帰を果たし75分から途中出場を果たしている。その時点でベシクタシュは2-1とリードしていた。自身のところでボールを落ち着かせ、起点となりながらチャンスがあればゴールも狙う。そうしたことが背番号23に求められていたのではないだろうか。

 しかし、香川の投入直後にチームは最終ラインの裏を突かれて失点してしまう。『2-1のまま試合を終わらせる』というプランは崩れたが、ベシクタシュは気を取り直して猛攻を開始。香川も積極性を打ち出した。78分、PA内右に走り込むと、パスを呼び込んで右足でシュートを放つ。

 さらに82分には、左サイドのスペースで受けるとファーサイドへクロスを供給。リカルド・クアレスマがボレーで狙うも枠を外れた。90分にも敵陣で香川が仕掛ける。PA手前で受け、相手を剥がしにかかる。フィニッシュに持ち込むことはできなかったが、相手の嫌がるエリアに侵入するプレーだった。

 すると後半アディショナルタイム、ベシクタシュのサポーターが喜びを爆発させるシーンが訪れる。敵陣左サイドでアドリアーノがボールを奪うと、香川がドリブルで持ち込む。周りの状況も視野に入れつつ、自ら縦に運び左足を振り抜いた。これが決まってベシクタシュが土壇場で勝ち越しに成功。香川は復帰戦でチームを勝利に導くパフォーマンスを披露した。

●日本代表復帰はあるか

 今冬にやって来たトルコの地で、香川は自身のクオリティを示している。スュペルリグはブンデスリーガと比べスペースが空いており、香川の特徴がより生きるという部分はあるだろう。それでも、新たな環境に素早く適応しチームにフィットしているのだから、香川の選手としてのレベルの高さがうかがえる。

 また、アデム・リャイッチの存在も刺激になっているだろう。攻撃センスが高く、味方と連係しながらアタッカーとしての力を発揮するなど香川との共通点も多い。現在はポジションを争う関係に映るが、彼らが並び立つ形も相手にとって脅威となるはずだ。

 出場機会に恵まれなかったドルトムントでの厳しい時期を経て、香川はベシクタシュで好調ぶりをアピールしている。そうなると、日本代表復帰も現実味を帯びてくるのではないか。

 ロシアワールドカップ後に発足した森保一監督体制の日本代表で、香川はまだ招集されていない。チームには新戦力が台頭し、2列目の顔ぶれは様変わりした。10番は中島翔哉が背負い、トップ下は南野拓実が主力を張るようになった。堂安律を加えた3人は森保ジャパンの主力となり、それぞれが強気のプレーで違いを生み出している。

 とはいえ、香川の入る余地が全くないということはないだろう。森保監督もこの29歳のパフォーマンスは把握しているはずで、今節の活躍も香川にとってアピールとなった。今月は代表戦が2試合行われるが、招集する価値は十分にあるのではないか。

●現トップ下・南野拓実の刺激にもなるはず

 森保ジャパンのトップ下は南野が務め、ストライカー的なスタイルで相手ゴールを脅かしている。AFCアジアカップ2019でもアグレッシブなプレーを見せ、得点は決勝で挙げた1点にとどまったものの、準決勝のイラン代表戦などは大車輪の働きぶりだった。

 このまま確固たる地位を築き、例えば1トップの大迫勇也の周りから出てきてゴールを量産できるようになれば日本代表にとって心強い。セカンドストライカーの役割は南野が適任に思えるが、一方で香川のように周囲と連動しながら自分も味方も輝くスタイルも魅力的だ。

 香川には日本代表の戦力になるだけの力があり、南野にとっても香川から吸収できることがあるだろう。経験を伝承する機会にもなり、競争することで互いのレベル向上にも繋がる。香川だけを見れば、中島や堂安とのプレーでまた新たなコンビネーションも見せられるのではないか。南野を最前線で起用し、香川との縦関係も面白い。

 いずれにせよ、ベシクタシュで存在感を示し結果も残しているのは事実。森保監督の目指すサッカーの中に入った時、どのような働きを見せるか。試す意味はあるはずだ。

 3月シリーズで日本代表はコロンビア代表、ボリビア代表と対戦する。果たして、メンバーリストに香川真司の名前は入っているだろうか。

(文:青木務)

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