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新東名高速などの制限速度が一部120km/hまで引き上げ! 乗用車とトラックの速度差にキケンはないのか

3/12(火) 6:20配信

WEB CARTOP

大型トラックの制限速度は80km/hで40km/hの差

 新東名高速道路の一部区間などで制限速度が120km/hまで引き上げられることが発表された。すでに110km/hまで引き上げた区間であり、まさに社会実験ともいえる110km/hによる交通状況に問題がないことから、制限速度の引き上げが実現したのだ。しかし、高速道路を走っているのは120km/h巡行できるクルマばかりではない。そもそも大型トラックなどは80km/hが制限速度となっている。果たして混合走行に問題はないのだろうか。

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 大型トラックやトレードは、高速道路全般で80km/hの制限速度を課されている。これは制動能力に起因する(急ブレーキでの制動距離が長い)もので、けっして大型トラックいじめというわけではないが、そのために大型トラックには90km/hの速度リミッターが標準装備されている。

 よく、高速道路で「大型トラックは90km/hで走っている」と言っているが、厳密にいえば速度違反をしているといえる。もっとも、スピードメーターの誤差もあるので実際には85km/h程度で走っており、現実的には速度違反の取り締まり対象とはならない速度で走っている状態だ。

 現実的にGPSで計測するとスピードメーターに誤差があることはわかると思うが、その誤差は個体によっても異なる。そのため速度リミッターの付いた大型トラック同士でもわずかな速度差があり、その差をつかった追い越しが行なわれることもある。速度差が小さいので追い越しにも時間がかかり、それが2車線の高速道路であれば後ろから追いついた普通乗用車などのドライバーがイライラする原因となることもあるだろう。

速度差の広がりは事故増加にはつながらない

 まして120km/hの制限速度で走っている乗用車からすると30km/h近い速度差があるわけで、イライラというレベルでは収まらず、事故につながりかねない。安易な制限速度の引き上げは危ないと思うかもしれない。しかし、制限速度が120km/hとなる区間は当然ながら3車線であり、右側の追越車線を大型トラックが走るというケースは、建前的になるかもしれないが、考えづらい。すでに110km/hで運用していて事故が増えていない(区間によっては減っている!)ことからも速度差によるリスクは事故増加にはつながらないと判断できる。

 つまり、制限速度における40km/hの速度差よりも、大型トラックの制限速度を120km/hに合わせるほうが事故リスクは高まると判断したのだろう。

 乗用車同士でいっても必ずしも120km/hで走る必要はない。燃費を重視して90km/h前後で走るのも自由であるし、クルマによってはクルーズコントロールが115km/hまでしか設定できないクルマもあるだろう。「かならず走行車線を走り、追越車線は速く走るクルマのために空けておく」という基本的なルールを守っていれば40km/hの速度差は危険とはいえない。むしろ無理をして先行車についていくほうが危ない。

 また、速度が上がると適切な車間距離も長くなる。120km/hで走っているのに80km/hの感覚で車間を保つようなことがないよう気を付けたい。制限速度が上がったからといって、どの車線でも120km/hで流れるわけではない。急いでいるなら、きちんと追越車線を使って前に出ればいいわけで、走行車線を走っている大型トラックやゆっくり走っている乗用車との車間を詰めて、相手に「あおられた」と思わせるような運転をするのはNGだ。

 前述したように大型トラックは乗用車と比べると制動距離が長く、必然的に車間距離も長くなってくる。さらに、積み荷を守るために急ブレーキをかけることを躊躇する傾向にある。そうした大型トラックの事情も考慮して、お互いがスムースに走れるようにするのが、スマートなドライバーといえるだろう。

山本晋也

最終更新:3/13(水) 22:37
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