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羅大佑、メイデイ、クラウド・ルー:台湾ポップスの限りない魅力

3/14(木) 15:03配信

nippon.com

関谷 元子

羅大佑のアルバムから受けた衝撃

中華圏の音楽を日本に紹介する仕事をして30年近くになるが、最初に誘われて行ったのは台湾だった。80年代、私はワールド・ミュージックという世界に起きたムーブメントに狂喜し、個人的にはサルサという音楽が大好きで、生まれた街ニューヨークによく行き、ライブに通った。レコード会社の人に行きませんかと誘われ、台北に行ったのはそんな時。ここはプエルトリコみたいだな(サルサはニューヨークにいるプエルトリコ人が作ったもの)、なんて感じに思っていた。が、そこは一応音楽を紹介する仕事をしている身。レコード店に行き、お薦めのレコードを何枚か買って帰った。

その中に、羅大佑(ルオ・ダーヨウ)というアーティストの「原郷」というアルバムがあった。1991年リリース。これを聴いて衝撃を受けた。インタビューをしたいと思った。

しかし手段がない。はてどうしたものかと思っていたところ、当時ロック・レコードにいた張培仁(ランディ・チャン)氏と、彼がアーティストを連れてきていた東京の音楽祭の打ち上げで知り合うことができたのだ。その時は名刺を見て、「あ、羅さんと同じレコード会社の人だ。ラッキー!」くらいに思っていたが、その後会社を起こし、Simple Lifeというコンセプチュアルな音楽祭を大成功させ(今では中国3カ所でも行っている)、誰でもが作品をアップロードし発表できるstreetvoice.comというサイトを立ち上げた(ここから有名になったアーティストは多い)。さらに、日本のアーティストも多く出演している台北の中心・華山にあるライブハウスLegacyを運営するなど、台湾音楽シーンへ多大な貢献をしている人なのである。

そのランディ氏に、羅大佑氏のインタビューをセッティングしてくれないかと頼んだ。その時、羅大佑氏は香港にレコーディングスタジオを持っており、香港に行けるかと聞かれた。若いときには行動力がある。「もちろん」と言い、すぐに香港に向かった。

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最終更新:3/14(木) 15:03
nippon.com

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