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生活感のありすぎるキッチンにお洒落なデザイン家電をマッチさせる方法

3/14(木) 17:31配信

@DIME

近年はデザイン性に優れたキッチン家電がぞくぞく登場している。しかし我が家の生活感のありすぎるキッチンにどう合わせるべきかは迷いどころだし、キッチンとダイニングの一体化が進む中、ダイニングに合うコーデ方法も気になるところ。家電コーディネーターの戸井田園子さんに、今ドキの家庭に合うだけでなく、家事の家族参加も促進するキッチン家電の選び方やコーデ方法を聞いた。

キッチンとダイニングのシームレス化による「脱ワンオぺ」がトレンド

家電コーディネーターの戸井田園子さんは、昨今の家庭の状況を見ていると、「ワンオペ家事」から「シェア家事」への変化が見られるという。

「共働き家庭を中心に、忙しいからこそ家にいるときは極力、家族と同じ時間や空間を共有できるようにしたいという意識が増加しており、ダイニングなどの生理的生活空間に+α(プラスアルファ)で調理など家事を楽しむことを求める人が増えています。『ワンオペ家事』型ではなく、家事を家族でシェアして行う『シェア家事』型の家庭のキッチンには、ダイニングとのシームレス化が見受けられます。その空間では、インテリアに調和したデザインの家電が求められ、そこでの家族団欒の時間を演出しています」

生活感のありすぎるキッチン!デザイン家電をマッチさせるには?

インテリアに調和したデザインの家電を取り入れて、キッチンとダイニングをシームレスにして、脱ワンオペを図りたい。しかし、現状、キッチンは生活感がありすぎて、デザイン家電をそのまま取り入れると違和感があるということは多いのではないだろうか。

戸井田さんによると、「リフォームを機にシームレスなキッチンを作る場合も、リフォームせずに生活感をなくす場合も、以下の考え方で整えていくのがポイントです」とのこと。

早速、その方法を伝授してもらおう。

●コーディネーションの原理原則に沿って「ルール決め」
「家電やキッチン小物を買うときにルールをつくり、そのルールに沿って購入するようにします。デザインの要素である『色・素材感・ディテール』いずれかを統一するように心がけるといいです」

1.色・色調
白・黒・茶系などの色、もしくはパステル・ビビット・グレイッシュなどの色調、いずれかを統一

2.素材感
金属や樹脂素材、木製などの材質を統一。または、つや消し・つや有りなど、素材の印象を統一する。

3.ディテール
角ばったシャープな形状、丸みのある優しい形状、など形状を統一

「1、2、3のうち、どれかひとつが統一されていると、他の2つの要素がバラバラでもまとまりが出やすくなります。この原理原則で、もの選びをしてみてください」

●キッチン周りに出ているものを減らす、徹底的に隠す
「キッチン周りに出ているものを減らしたり、徹底的に隠したりしてみると、かなり変わります。スポンジ・洗剤置き・洗いカゴなど生活感の出やすいものを、ダイニング側から見えない位置に置く工夫を。見える場所に出しておきたい場合は、先に紹介したルールで、色・素材感・ディテールなど印象をそろえるだけでも、かなり生活感がなくなります」

・食器棚は中身が見えないようにする
「食器棚はガラス扉で中が見えると、どうしてもゴチャゴチャした印象になるので、思い切って見えない扉にするのもいいです。ガラスドアなら、シートを貼ったり、布で目隠ししたりするなどでもOKです」

・家電はしまう
「家電も可能な限りしまうといいです。流しの下の収納や吊り戸棚など、使いたい場所のそばに収納スペースを確保すれば、不便さもさほど感じることはないはずです」

・出しておきたいものは収納もオシャレにルールに沿って
「食パンや果物など、出したままにしたいものは、見栄えのよい箱やバスケットに収めて、見せる収納もオシャレに。他のアイテムを金属素材で統一しているなら、ワイヤーのもの、木製で統一しているなら藤や木など、キッチンとダイニング全体の印象に合わせるのがおすすめです」

●家電をルールに沿って買い換える
「家電を買い替えてもOKなら、決めたルールでキッチンの小物とデザインを統一すると良いです。さらに、デザイン性の良い家電にすれば、トースターや電気ケトルなどは、キッチンよりダイニング周りで使うことが多い家電なので、無理にキッチン内に置かず、ダイニングテーブルの周りに置くのもあり。キッチンもすっきりしますし、ダイニングとキッチンとのつながりもより出てきます」

ダイニングにもなじむキッチン家電選びのポイント5つ

キッチンの見栄えがある程度良くなったら、次はダイニングにもなじむキッチン家電を選びたい。選ぶポイントとして、戸井田さんは次の3つを挙げる。これは、キッチン家電に限らず、モノを選ぶとき全般に共通する指針・ポイントだそうだ。

1.スペック
必要な機能に絞ること。多機能で不細工なものより単機能で綺麗なものを!

2.サイズ
設置スペースを確保することと、置けるか否か、サイズやボリュームをしっかり確認すること。

3.見た目
デザインの構成要素である「色・素材感・ディテール」いずれかを統一すること。

4.コスト
本体価格も大事だが、維持費や費用対効果を含めて見合ったコストであるかを見極めること。

5.愛着
毎日身近に手にする製品になるので「お気に入り」になる、長く愛せる製品であるか否か、しっかり吟味すること。

ダイニングにも調和する時産家電3選
実際、どんなキッチン家電が良いだろうか。戸井田さんに、キッチンとシームレスになりつつあるダイニングにもしっくりくるキッチン家電の例を3つ挙げてもらった。

「『時短』ではなく『時産』からの家電選びをおすすめします。つまり『デザインが良い=ダイニング側に置きやすい=家族参加が見込める=時間が産まれる』ということです。いずれも最大の効果は、家族参加につながり、ワンオペからの解放につながることにあります」

それぞれの家電はどう時間を産むのか、解説してもらおう。

1.冷蔵庫 TZ51H/AQUA

プロダクトデザイナー深澤直人氏が手がけた緻密でシンプルなデザイン。 角は丸みを帯びマットな質感で、ダークウッドとサテンシルバーの2種類。生活感を感じさせないのが特徴。

「このAQUAの冷蔵庫は、ダイニング側に冷蔵庫を置いても違和感がありません。ダイニングに近い場所に冷蔵庫があれば、家族全員がアプローチしやすく、食卓で必要なドレッシングなどを出してくれるなど、家族参加率が高まること期待もできます。ほんの少しのことですが、こうした“名前のない家事”を家族みんなが少しずつしてくれることで、食事の支度の時間が減り、結果として食卓を囲む時間が産まれます」

2. Table Grill Pure/PRINCESS

ダイニングテーブルに置いたままでもオシャレなテーブルグリル。

「テーブルに座ったまま調理ができるので、家族参加が高まる調理家電の最たるもの。料理担当だけがキッチンに立ちっぱなしになることなく、家族みんなで料理と食事を楽しめます。さらに、このホットプレートのように洗練されたデザインなら、ホットプレートとして使わないときも、大皿としてオードブルやケーキ・フルーツなどを並べてもOK。フレキシブルに使えるので、出したりしまったりする時間も減り、時間を産んでくれます」

3.炊飯器 STAN./象印

生活感を感じさせないシンプルなフォルム。

「こちらも同様に、生活感がなく、食卓近くに置いてもインテリアとしてシックにまとまります。コーヒーメーカーや電気ポットが食卓近くにあると家族が使いやすくなり、主婦が家族の分まで世話をしなくて済むようになることから、時間にゆとりが出てきます」

家族の家事参加を促進したいと考えるなら、デザイン性の高いキッチン家電導入のための、キッチン周りの検討から始めてみるのも良いのではないだろうか。

【取材協力】
戸井田園子さん
家電コーディネーター/インテリアコーディネーター
大手プレハブメーカーでインテリアコーディネートを担当し、インテリア研究所を経て商品企画部へ。そのとき身につけた性能・デザイン・価格などをトータルに比較し、商品の優劣を見極める技術をもとに、独立してフリーに。現在はインテリア&家電コーディネーターとして活動中。

取材・文/石原亜香利

@DIME

最終更新:3/14(木) 17:31
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