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女子美術大学付属中学 偏差値38でも2年連続応募者増のなぜ

3/16(土) 7:00配信

NEWS ポストセブン

 中学受験の志望校選びは、偏差値や難関大学への進学率が高い学校ほど応募者が多いもの。だが、そうした潮流に反するように昨年、今年と2年連続して受験者数を増やしたのが女子美術大学付属中学(女子美)だ。よく「芸術・美術系は偏差値では測れない」と言われるが、多くの受験生や保護者が女子美を選んだ理由は、必ずしも専門性だけではないという。安田教育研究所の安田理氏が、中学受験の一断面を探った。

【写真】HPには生徒の明るい作品がずらり

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 私は仕事柄、中学受験する保護者と接することが多い。いま保護者が切実に思っていることは、「わが子はこれまでにない厳しい時代を生きる。だからそうした戦場を勝ち抜いていける多彩な武器を与えたい」というものである。

 保護者が武器として意識しているのは、英語の4技能であり、ITスキルであり、論理的思考力、プレゼンテーションスキル……といった21世紀型能力と言われるものであったりする。現に、次の時代を語り、必要なスキルを身に付けることを前面に打ち出している学校が大勢の受験生を集め、偏差値も上昇している。

 わが子の学力向上が学校への要望の最たるものである保護者にとっては、中入生(中学からの入学生)は高入生(高校からの入学生)と混ぜず、学力別のコース制を敷き、検定教科書でない難しい教材を使い、どんどん先取りするような学校が望ましい。テストの順位を張り出すことで生徒を競わせ、勉強のモチベーションを上げて欲しいと願う保護者も多い。

 学校はそうした保護者の要望に合わせて、多くが似たような方向に進んでいるのである。

◆30名、40名規模で増えている学校を発見

 近年の中学入試においては、午後入試や英語入試、算数入試、思考力入試といった新しい入試を構える学校が多く、応募者の総合計は当然のことながら大きく増える。

 そこで私は例年第1回入試の応募者数に着目している。今年も第1回入試に着目している中で、中学受験塾の四谷大塚の偏差値が38と低いにもかかわらず、前年より応募者が43名も増加している学校の存在に気がついた。

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最終更新:3/16(土) 7:00
NEWS ポストセブン

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