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株価の下げ局面…カラ売りよりも「ETF投資」を推奨するワケ

3/16(土) 13:00配信

幻冬舎ゴールドオンライン

今回は、株式投資における「信用取引」のリスク等について見ていきます。※本連載では、元信用組合職員でコンビニ店員兼投資家・前畑うしろ氏の著書、『ポケットマネーではじめる月1500円のETF投資』(ぱる出版)から一部を抜粋し、「コツコツ」型のETF投資で勝つための心得について解説します。

初心者には「信用取引」をおススメしない

株を買う方法には現物取引と信用取引があり、現物取引は口座にある金額分の株しか買うことができませんが、信用取引は預けている金額の約3倍の株を買うことができる仕組みなのです。

例えば証券口座に100万円あれば、現物取引では100万円分の株を購入すればそれで終わり、あとは買った株を売却しなければ新たに株を買うことはできません。

しかし、信用取引は約3倍に相当する300万円分の株を買うことができるのです。

すなわち、現物取引の3倍儲けるチャンスがあるということです。

それならこの信用取引を活用したほうがいいんじゃないかと思いますが、株式投資は損をすることもあるので、信用取引で3倍の株を買っていれば損失も3倍ということになります。

また、信用取引は、お金を証券会社から借りて株を買うので、借入の利子がつきます。

さらに、信用取引で買った株は6か月以内に返済しなければいけないという決まりがあるので、注意が必要です(無期限の証券会社もあります)。

そういうことから信用取引にはいくつかの制約があるので、初心者は株式投資に慣れるまでの一年間は信用取引をしないほうが賢明でしょう。

信用取引には借入利息の他に、管理費や手数料など諸々と発生するので、長く保有し続ければそれだけ負担がかかるため、一時的に利用するための制度と解釈していただければいいでしょう。

また、信用取引用の口座を開設しないと利用できないのでご注意を。

信用取引の「売り」に手を出さないほうがいいワケ

次は、信用取引の売りについて簡単に説明しましょう。

一般的に信用取引の買いは「信用買い」、信用取引の売りは「信用売り」とよばれています。

信用取引の売りは、証券会社から株を借りて売り(カラ売りといいます)、その売った株価よりも下がった時に買い戻すことで利ザヤを稼ぐ方法です。

1株100円の株を1000株、証券会社から借りて信用取引で売った(カラ売り)としましょう。そして、数日後、90円まで下落した株を買い戻せば、差額の10円が儲けになり1000株分の1万円、利ザヤを稼ぐことができたのです。

この信用売りも信用買いと同様、約3倍の取引ができ、利息もかかるのですが、信用取引の売りは絶対にしないほうがいいとだけは言っておきます。

「買いは家まで売りは命まで」という格言があります。これは信用取引のことで、信用取引の買いは家を失うリスクがあり、信用取引の売りは命まで失うリスクがあるという恐ろしい格言です。

信用取引で買った株の企業が倒産し、無価値になった場合、損失は最大となりジエンドです。

一方、信用売りは株価が下がれば儲かる仕組みですから、予想に反し株価が上昇すれば損失が膨らみ続けるためにエンドレスなのです。

実際、追証と言って担保となるお金が不足すれば証券会社から連絡がきて、期限内にお金を入金しないと強制的に反対売買で決済されます。

従って、入金さえしなければマイナスが膨れ上がることはありませんが、それだけ危険が伴っているという例えなのです。

だから、そんな信用売りには手を出さないほうがいいでしょう。

私がおすすめしている日経平均連動型のETF1357(※1)と1570(※2)も信用買い、信用売りができますが、そもそもETF1357はもう十分にお解りだと思いますが、日経平均とは反対の動きをするので私は日経平均の信用売りと考えながら売買をしています。

ETF1570の信用売りをしたければ、ETF1357を現物もしくは信用で買い、ETF1357の信用売りをしたければ、ETF1570を現物もしくは信用で買えばいいのです。

ですから日経平均が下がると思えば、ETF1357を買い、日経平均が上がると思えばETF1570を買えばいいだけなので、どちらも信用買いをすることはあるかもしれませんが、信用売りはする必要性がないことにETF投資を始めてしばらくしてから気付きました。

※1 日経平均株価などの指標と逆の値動きをするインバース型のETF。保有している株式の下落リスクを回避する手段の一つ。

※2 日経平均が値上がりした場合、その上昇率の約2倍の利益が見込めるレバレッジ・インデックス連動型ETF。

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最終更新:3/29(金) 17:45
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