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若い日本男子が化粧する「メイク男子現象」の謎

3/16(土) 5:50配信

東洋経済オンライン

 筆者は20年近く若者研究を行ってきましたが、2009年にユーキャン新語・流行語大賞で「草食男子」という言葉がベスト10入りしたのを皮切りに、とくにこの5年、若年男性の間で「女性化現象」が急速に進行していることを感じてきました。

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5年前の2014年、一般的にこれまで女性のほうが男性よりも好んで身につけていることが多かったり得意とされてきた領域、例えば、料理やスイーツ、美容、またぬいぐるみを持つことなど、いわゆる「女子力」を身につけ始めた若年男性の増加と実態を『女子力男子』という書籍で紹介しました。

その2年後の2016年には、若年男性の「女性化現象」の一因がバブル世代近辺のママたちにあり、彼女らの息子世代である若年男性の間で引き起こされていること、そしてバブル世代ママとその息子たちの関係性を描いた『ママっ子男子とバブルママ』という本も書きました。

 今回はこの若年男性の「女性化現象」の最新事例について、大学生たちがレポートしてくれます。数年前、若年男性の美容に関する「女性化現象」は、ごく一部のとがった若者を除きスキンケアにとどまっていましたが、最近ではかなり多くの若年男性の間でメイク領域にまで進行し始めているようです。

■メイク男子の実際とは? 

 最近の若者の中には、「メイク男子」と呼ばれる人が増えてきている。文字どおり、多くの女性と同じようにメイクを施す男性の事だ。

 メイク男子の増加を表すエピソードとして、有名コスメブランドであるTHREEが男性向け(ユニセックス)の化粧品ブランド FIVEISM × THREE(ファイブイズム バイ スリー)を立ち上げた事が挙げられる。われわれがそれを耳にした際、化粧品会社がわざわざ男性用の化粧品を発売するほどにニーズが高まっているということに大きな衝撃を受け、その実態をつかむために調査をすることにした。

 われわれは調査をするにあたって1つ仮説を立てていた。それは、メイク男子になる男性は韓流文化が好きな人に多いのではないかということだ。

 というのも、韓流文化のうち代表的とも言える、BTSやEXOなどの韓流アイドルグループには、日本の男性アイドルのようなファンデーションなどのみのベースメイクメインでなく、アイラインを引いたりするなどの、比較的派手なメイクをする人が多い。男性でも韓流好きが増えてきている今、そのような韓流アイドルに憧れてメイクを始める男性が増えてきているのではと考えたからだ。

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