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売れないマンションが持つ共用部分「9つのNG」

3/16(土) 5:00配信

東洋経済オンライン

 「負動産」という言葉をご存じでしょうか。

 「負」は負債の負。売りたいのに売れず、現金化できずに負債となった不動産のことです。マンションの場合、負動産は売れないだけではなく、持ち続けているかぎり管理費、修繕積立金、固定資産税などの金銭的な負担も所有者に重くのしかかってきます。

 私はマンション管理士として約15年ものあいだ、1000棟にも及ぶさまざまなマンションに携わってきました。私は中古マンション=「管理の集大成」だと思っています。

■典型的な残念なマンションとは

売れない、貸せない――。立地や設備、規約、築年数、価格など、「負動産」マンションになってしまう要因は実にさまざまですが、居住者が住む部屋の「専有部分」以外で考えても、エントランスやエレベーター、廊下などの「共用部分」にそのほころびが出ていることが少なくありません。拙著『「負動産」マンションを「富動産」に変えるプロ技』でも紹介している「共用部分」が残念なマンションの典型例をいくつかご紹介しましょう。

 ① 清掃が行き届いていない

 エントランスの照明にクモの糸が絡まっていたり、蛍光灯がチカチカしていたり。あるいは、床に砂ぼこりがたまっていたり、汚れが目立ち掃除が行き届いていなかったり。もしそうなら、築年数による建物や諸設備の劣化だけではなく、日常清掃や定期清掃、巡回点検などの日常管理ができていないマンションです。

 日常管理ができていないと、マンションの印象が悪く、購入予定で見学に来た方にもマイナスの印象を与えます。清掃の出来具合は、衛生面への影響だけではなく、資産価値にも及びます。

 ② マンション内の植栽が枯れている

 植栽はマンションの顔ともいえる正面玄関などにあって目立ちます。植栽の状況で管理の良し悪しを判断されることがあります。花壇や樹木など四季折々の景観は、マンションの魅力にも直結します。

 行き届いた植栽管理は、緑と花で環境を豊かにし、居住者の暮らしの快適性・コミュニティーを活発にし、管理組合運営の円滑化にも貢献するとされています。目につきやすい植栽の手入れが行き届いていないマンションは、資産価値を損なっています。

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