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混迷のレオパレス修繕現場 「日給7500円」で職人は不足

3/17(日) 16:00配信

NEWS ポストセブン

 しばらく前から土木建築業界では人手不足だと言われているが、それは2020年東京五輪をにらんでの建設ラッシュや、耐震基準更新などが理由だと言われてきた。ところが、今年になって、賃貸アパートのブランド「レオパレス」で、少なくとも3千棟以上に建築基準法違が発覚し、全国で修繕工事が急増している。猫の手も借りたい修繕現場には、どのような人たちが働きに来ているのか。ライターの森鷹久氏がレポートする。

【写真】謝罪会見は開いたが問題解決は程遠い

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 早朝の東京都某市、住宅街の一角に、ジーパン姿の中年男性と作業着姿の若い少年が不安そうに佇んでいる。少し遅れてやってきたのは、同じく作業着姿のアジア系外国人と、ニッカズボン姿が板についた強面のブラジル人男性・Uさんだ。四人は、近くに止めたトラックから資材と大工道具をとあるアパートの前まで運ぶと、二階の一部屋に入っていく。

「レオパレスの修繕工事だよ。今みたいに問題になる前、去年の6月以降から実は修理やってたね。屋根裏に壁追加するとか、壁材の上に別の壁材貼るとかそんな感じ。作業は簡単だけど、給与が低いね。日雇いとか、安く使えるやつを拾ってこないと、こっちが損する」(Uさん)

 Uさんは屈託のない笑顔でこう笑う。物件の不良施工をレオパレスが発表した二月以前から、一部の物件について「建築基準を満たしていないのではないか?」と指摘があった。具体的には昨年の6月以降、こうした物件について順次「補修工事」の名目のもとに、作業が進められていたのだという。Uさんは、日系ブラジル人を祖先に持ち、10代の頃来日、本人は「便利屋」を自称しており、建築系や飲食店運営、ガードマンからこうした「人集め」までこなす。

「こんな現場、マジな職人は絶対こない。1日八千円切るし、職人にもプライドあっから。だから、レオパレスの一次請けや二次請けの業者なんて、自分たちじゃやらない。そんで俺らのところに話が回ってくる。日雇い系の事務所やってる友人とか、掲示板やツイッター経由でなんとか人集めてさ。実際作業は簡単だし楽だし、素人でもいいの。あらたな施工不良も出たし、これからもっと忙しくなりそうなのは嬉しい話だけど、アガリ(利益)は少ないね」(Uさん)

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最終更新:3/17(日) 20:41
NEWS ポストセブン

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