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大賞に「若年介護者支援」:ジャパンソーシャルビジネスサミット

3/17(日) 17:22配信

オルタナ

ボーダレス・ジャパン(東京・新宿)は3月17日、ジャパンソーシャルビジネスサミット2019(以下JSBS)を開いた。社会課題を事業で解決していく社会起業家を志す若者のピッチが行われ、最優秀賞には、若年介護者をつなげて、孤立化を防ぐプランを考えた宮崎成悟さんが輝いた。(オルタナS編集長=池田 真隆)

宮崎さんが目指す社会は、ヤングケアラーの孤立と不安の解消。ヤングケアラーとは18歳未満で家族の介護をしている人のことを指し、約20万人いるとされている。宮崎さんもその一人で、高校生の頃から難病の母の介護を続けてきた。

介護漬けの日々を送ったことで、一時は大学進学も諦めた過去を持つ。介護について周囲に相談できる人がいなく、一人で苦しんだ経験を原体験にして、若年介護者をつなげる事業を考えた。

宮崎さんは、「約10年間、母の介護をずっと行ってきた。苦しんだこともあったが、2~3年前から考えていた事業が認められて良かった」と喜びを語った。宮崎さんは約800人が集まった会場の投票数によって選ばれる「オーディエンス賞」も受賞した。



JSBSに登壇したのは、ボーダレス・ジャパンが主催するソーシャルビジネスに特化したビジネススクール「ボーダレスアカデミー」に通う8人のアカデミー生。

同アカデミーには約400人からエントリーがあり、選ばれた約50人が通った。5カ月かけてビジネスプランを練り合ってきた。当日は事前審査を通過した8人が「ファイナルピッチ」の登壇者としてプレゼンした。審査員によって、最優秀賞のほかに、審査員特別賞(2人)、オーディエンス賞、優秀賞(2人)が選ばれた。

優秀賞には、フィリピンで移動販売事業を立ち上げ、スラム街に住む貧困家庭の親を雇用し、貧困の連鎖を断ち切るプランを発表した坪田勝志さん、相互扶助の形で介護を行う社会を目指し、介護離職をなくすプランを発表した照屋和樹さんが選ばれた。

審査員特別賞には、黒毛和牛の持続的な生産と消費を目指した山地竜馬さんと服の生産体験を通して、環境破壊につながらない服を選ぶ消費者を増やすことを考えた植月友美さんが選ばれた。

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最終更新:3/17(日) 17:22
オルタナ

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