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香川真司は日本代表に何をもたらすか。一気に中心返り咲きも? 相乗効果を生み出すその力

3/17(日) 11:16配信

フットボールチャンネル

トルコ・スュペルリグ第26節が現地時間16日に行われ、香川真司が所属するベシクタシュはギョズテペと対戦し、1-0で勝利した。香川はスタメン出場し、試合終了間際までプレー。トルコの地で存在感を示すアタッカーは、日本代表への復帰も果たした。香川は森保ジャパンに何をもたらすのだろうか。(文:青木務)

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●ほぼ1試合分プレー

 試合終盤にベンチへと退いたものの、香川真司はほぼ1試合分ピッチに立った。トップ下で先発し、左サイドハーフのアデム・リャイッチとの共存も実現。2人の連係も見られたが、頻繁に中へ絞ってくるリャイッチと香川のポジションが被ることも多く、バランスはあまり良くなかった。

 そんな中、香川は左に流れたり少し下がってボールを引き出すようになった。リャイッチに気持ちよくプレーさせつつ、チーム全体のことも考えていたのだろう。

 後半からは人の配置が変わり、リャイッチが一列下がったところからスタート。香川とは縦の関係となり、エリアが整理されたことでボールの流れもスムースになった。各々の動きにも迫力が出るようなり、香川もよりゴール付近で仕事をする場面を作った。

 前半は相手ペースの中、自分たちでバランスを崩した感もあった。それでも後半開始早々、リカルド・クアレスマのクロスをフリーのブラク・ユルマズが頭で合わせ、ベシクタシュが先制に成功。その後も香川はボールに絡みながら、試合から消えることがなかった。ほぼフル出場したところを見ても、コンディションは順調に上がっていると言えるだろう。

 新天地に移籍し、自身の状態を上げるだけでも大変だが、チームに欠かせない存在にもなっている香川。その順応の早さは、ロシアワールドカップ以来の復帰となる日本代表でも発揮されることだろう。

●森保ジャパンでもすぐにフィットできるのでは?

 冬の移籍にはリスクが伴う。すでにチームはシーズンの半分を戦っており、メンバーもある程度固まっている。新しい環境に適応するだけでも時間を要する上、香川の場合はドイツからトルコへの国外移籍。吸収すべきことはより多いと想像できる。しかし、香川はあっという間に結果を残した。デビュー戦で2ゴールを挙げ、周囲の目を自身に向けさせた。

 香川の素晴らしいところは“一発屋”で終わらなかったことだろう。その後も継続して高いパフォーマンスを発揮し、決定機に絡み、ゴールを演出している。ベシクタシュのスタイルが自分に合ったことや、ドイツほどスペースが埋まっていないから特徴が生きやすいという面はあるだろうが、新天地でこれほどスムースにフィットすることは誰にでもできるわけではない。

 その意味で、香川にとって新しいチームである森保ジャパンに入っても、問題なくプレーできるはずだ。

 日本代表では、自身が最も得意としベシクタシュでも起用されているトップ下の座を争うことになるだろう。森保一監督のチームの2列目は中島翔哉、南野拓実、堂安律で主に構成される。いずれも爆発力のある選手でまだ若い。カタールワールドカップでも主力を張ることが期待される。

 そこに香川が入ることで何が生まれるかも気になるところだ。3人が生み出すダイナミックな攻撃にアクセントを加えられるのは間違いない。スピードダウンしやり直す際、いい位置に顔を出せる香川がいることで、また違った形を生み出せるのではないか。

●香川をきっかけに新たな形が生まれるか

 森保監督はメンバー発表会見で、レベルアップを図るポイントの一つについてこう語っている。

「個の部分で局面を突破すること、連係・連動で局面を突破すること、両方上げていかなければいけない。毎試合アジアカップではフィードバックのミーティングで改善点を伝えていましたが、守備から攻撃になった時に、プレッシャーをかけられても攻撃ができるようにというのを、これからさらに上げていかなければいけない。

 カウンターの形を作ることはできていたと思いますが、最後のシュートで終わる、得点を挙げるところでクオリティを上げていかなければいけないと思いましたので、そういうところを伝えていかなければいけない」

 香川はトップ下で起点となり、味方の推進力を引き出せる。サイドがスタートポジションの中島、堂安などはさらに生きる可能性がある。また、今回の日本代表のFW登録は鈴木武蔵、鎌田大地の2人。スピードやキレが持ち味の鈴木は、一瞬の加速で相手を出し抜き、狭いエリアを突破することもできる。鎌田はベルギーで得点感覚が研ぎ澄まされ、以前から攻撃センス抜群の選手だ。

 彼らと香川のコンビからも何かが生まれると思われ、また南野が最前線に入れば縦関係で共存も可能となる。今回は森保ジャパンの核である大迫勇也が不在だが、新たな形を探す機会でもある。

 そこで香川が存在感を示せれば、今後再び日本代表の中心に返り咲いたとしても不思議ではない。

(文:青木務)

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