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難関校に合格しても落ちこぼれに?行ってはいけない進学塾とは

3/17(日) 8:00配信

幻冬舎ゴールドオンライン

子どもの力を間違った方向に使わせている

いわゆる私立の最難関校に合格する子どものほとんどが、頭の柔らかな子どもたちです。彼らも多くが進学塾に通いますが、塾の勉強で学力を伸ばすというより、本来の頭の柔らかさで学力が伸びていくというべきでしょう。進学塾は、受験のためのテクニックを教えるなど、彼らがより確実に合格できるようサポートしているのです。

もちろん、進学塾にいるのは頭の柔らかな子どもたちだけではありません。考える力はそれほどなくとも、がんばる力なら負けない子どもたちもたくさんいます。彼らにも合格テクニックの詰め込み教育を徹底することは、先に述べました。その狙いは、最難関校への合格は難しいとしても、次のランクの難関校に一人でも多くの合格者を出すこと。合格者総数が塾の評価に影響するからです。

そのため、あの手この手を尽くして、子どもたちを鍛え上げようとします。小学6年生ともなれば、元旦から鉢巻を巻いて特訓に励む場面も見られます。そんな子どもたちの姿を見ていると、あまりにも健気で涙が出てきます。と同時に、激しい憤りを抑えることができません。

なぜなら、彼らのがんばる力を「考える」勉強、「頭を使う」本来の勉強に振り向けてあげることができれば、最難関校に合格することも夢ではないからです。がんばる力のある子どもたちが、「考える」勉強に集中的に取り組めば、驚くほど短期間で伸びる可能性があります。それにより「頭が柔らかく」なれば、暗記によってではなく、考える力をつけたことによって、最難関校に合格できるのです。しかも、考える訓練に必要な時間は、必死になって暗記するため時間の半分、いや3分の1でもよいかもしれないのです。

それにも関わらず、せっかくのがんばる力を間違った方向に使わせている。そうした指導を行う進学塾に対しては複雑な思いがあります。同時に、そうした塾に子どもを通わせる保護者の方々には、ぜひ考え方を変えていただきたいと思います。

もちろん、考える訓練に集中したからといって、すべての子どもが中学受験で望む結果を得られるとは限りません。けれども、程度の差こそあれ、訓練すれば考える力を必ず高めることができます。

だから、万が一、中学受験でうまくいかなかったとしても、自信を持って公立中学校に進めばよいのです。その方がきっと明るい未来が開けます。

がんばる力を持っていて、少しずつでも考える力がついてきた子どもが公立中学に進めば、普通にトップクラスに入るでしょう。そうなれば自分はできるんだという自信が自然に培われるはずです。さらに頭が柔らかくなっていけば、学校の勉強はどんどん楽になります。知らず知らずのうちに、理数系の科目に強い子に育っていきます。

結果的に高校受験では、公立トップ校に合格するのも、それほど難しいことではなくなります。しかも、さらに頭を使えるようになっているのです。私立の難関校で落ちこぼれないように必死にがんばることもなく、クラブ活動をして高校生活を十分に楽しみながら、国公立大学にすんなりと進んでいく。そんな人生の方が、子どもたちにとってはよほど幸せだと思います。

江藤 宏

関西教育企画株式会社 灘学習院 学院長

江藤 宏

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最終更新:3/17(日) 18:12
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