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鶏居酒屋「てけてけ」は鳥貴族と何が違うのか

3/17(日) 5:00配信

東洋経済オンライン

 3月上旬のとある平日。周囲が暗くなり始めた午後6時過ぎ、東京・新橋駅の近くを歩いていると、「博多水炊き」「塩つくね」と書かれたちょうちんがぶら下がる居酒屋が目にとまった。店内に足を踏み入れると、スーツ姿のサラリーマンを中心に、多くの客でにぎわっていた。

【図表】てけてけの店舗網拡大で売り上げも増加

 この店舗の名は「てけてけ」。都内を中心に店舗網を拡大している、鶏料理をメインとした居酒屋だ。低価格を売りの1つとしており、ビールは1杯198円(税抜き、以下同)、焼き鳥は1本98円からという設定。看板メニューの「塩つくね」は生の鶏肉を焼き上げるといった店内調理もこだわりの1つだ。てけてけという一風変わった名前の由来は、「鳥がテケテケと可愛らしく歩く姿」からきているという。

■4年間で売上高は倍以上に

 運営するのは、2017年2月に東証マザーズに上場したユナイテッド&コレクティブ(U&C)。てけてけの店舗数の増加に伴って業績も順調に拡大してきた。2019年2月期の売上高は73億円、営業利益2億円を見込む。競合他社と比べれば規模は小さいものの、この4年間で売上高は倍以上に成長した。現在、売上高の8割以上をてけてけ業態が占める。

 目下、居酒屋業界では幅広い商品ラインナップを売りとする総合居酒屋が低迷し、海鮮や肉といったメイン食材を前面に打ち出した専門性の高い居酒屋が主流となっている。中でも広がりを見せるのが鶏を中心に据えた居酒屋業態だ。

 かつて総合居酒屋の「和民」や「坐・和民」を主力としていたワタミは、それらの店舗を「三代目 鳥メロ」「ミライザカ」といった鶏業態へ転換を進めている。また、焼き鳥チェーンを運営する鳥貴族は地盤とする関西地区に加え、関東や東海地区での出店を強化しており、2019年2月末時点で678店を展開する。

 一方、潮目も変わりつつある。業界を牽引してきた鳥貴族は客数減が止まらず、3月8日、2019年7月期が2014年の上場来初の最終赤字となる見通しであることを発表した。集客力が低下したことに対し、鳥貴族の大倉忠司社長は昨秋行った東洋経済のインタビューに対し、「客数減の要因は値上げだけでなく、出店ペースが速すぎたことによる自社競合も大きい」と語っている。

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