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戸田和幸が分析するリバプールの勝因。バイエルンはなぜ「繋いだ」のか?

3/18(月) 20:20配信

footballista

■リスク覚悟。より強くなったハイプレス

 アウェイのリバプールのキックオフで始まったこの試合、彼らは第1レグと同様に敵陣に長いボールを蹴り込み、高い位置での強いプレッシングでそのまま押し込む展開を狙ってきました。

 いきなり敵陣深くまで押し込んで強い圧力をかけることを選択したリバプール、「勝ちに来たな」という印象を強く抱く試合序盤となりました。

 両チームともに第1レグとの闘い方の違いをまず見ましたが、リバプールは明確にアタッキングサード(ゾーン3)まで出て来て初戦以上に強いプレッシングでバイエルンの自由を奪いに来ました。

 バイエルンは(8)ハビ・マルティネスと(6)チアゴの2セントラルMF、(11)ハメスがトップ下の[4-2-3-1]。リバプールは盤石の[4-3-3]、ただし(11)サラーのスタートポジションは、いつもとは逆の左ウイングでした。

 バイエルンの不安要素だった(13)ラフィーニャにサラーを当てた……というよりは、(27)アラバと(7)リベリのコンビに対して守備の強い(10)マネを置いたと私は解釈しましたが、実際のところはどうだったのでしょうか。結果的には7分に1度目の配置変え(左からフィルミーノ、サラー、マネ)、そして10分には慣れ親しんだ配置(左からマネ、フィルミーノ、サラー)へと戻しています。クロップ監督は試合中に相手の強みを抑えるためにではなく、あくまでも自分たちの強みを発揮できる配置で守備を行い攻めるプランに変えてきたのかもしれません。

 この試合はアウェイの戦績が思わしくないリバプールの闘い方がまず重要になると考えていましたが、彼らは明確に前に出てきました。シーズンに何度もない重要な試合だからこそ、リバプールは徹底して前に出ることを決断し走り勝とうとしました。

■ビルドアップ機能不全の理由1:リベリの不調

 そのリバプールに対して、バイエルンがどう立ち向かったのか。ホームチームである彼らはGKのノイアーも含め、後方から繋いで前進していくことを選択しました。

 パスを繋いで前進しようとするものの、リバプールの強いプレッシングに遭い仕方なく下げられてきたボールをノイアーが前方に蹴る場面が自分が数えた限りでは9回この試合で見られました。これだけノイアーまで下げざるを得ないような展開が続いてもバイエルンは一貫して後方からのビルドアップを選択、結果数多くのボールを捨てることになります。

 リバプールも相当なリスクも負い体力も使っての守備でしたが、果たしてその守備に対してバイエルンにできることは正面からパスを繋ごうとしてボールを「捨てる」ことしかなかったのでしょうか。

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最終更新:3/19(火) 10:25
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