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超富裕層が考える「円と外貨」の適正な保有比率は?

3/18(月) 9:00配信

幻冬舎ゴールドオンライン

本記事では、資産の外貨比率について、ある超富裕層の事例を見ていきます。※本連載では、ペレグリン・ウェルス・サービシズ株式会社 代表取締役の山口聰氏に、超富裕層の資産運用のエピソードから、資産防衛のヒントを解説していただきます。

金融商品の選択の前に「外貨の保有比率」を考える

今回は、外貨資産の保有にこだわるお客様の考え方をご紹介いたします。

お客様は金融関係の会社を約50年前に創業され、10数年前に大手金融グループにM&Aで売却し、一代で資産を築き上げた70歳代のJ様です。現在は約30億円に上る金融資産や不動産資産の運用管理を行う傍ら、息子様が中心となって様々な事業を手掛けておられます。

その息子様からお聞きした話ですが、J様は若くして起業し、随分と苦労しながらも、人一倍の勉強と努力で事業を成功させたそうです。息子様も会社を売却する前は役員としてお父様であるJ様を支え、二人三脚で経営されてきました。

このJ様と息子様の資産運用をサポートしていると、お二人の立場の違いでしょうか、お父様はご自身の考えを重視して判断は大胆、比較的ハイリスクハイリターンを好まれる傾向がありました。一方の息子様は慎重派。提案をよく聞いて熟慮した上に非常に慎重な判断をされる方で、ローリスクローリターンを好まれる傾向でした。

もちろん投資経験ではJ様の方が圧倒的に豊富です。聞けば国内株式から新興国関連への投資まで一通り試してこられました。そして色々と試行錯誤した結果、J様は最終的には自分の考えや投資スタンスをダイレクトに反映できる仕組債を中心に運用を行うようになりました。仕組債はこれまでにも何度か触れてきました通り、お客様の許容できるリスクをベースにオーダーメイドで金融商品を仕立てるもので、超富裕層の資産運用に積極的に活用されています。

ただ、多くの金融商品を活用している場合、外貨の保有バランスにまで気が回らないことがあります。どのように資産運用を行うかということの前に、どのような通貨配分で資産を保有していくか、ということが実はとても重要なポイントなのです。

ご存じの通り、銀行をはじめ、証券会社や保険会社でも外貨商品を保有することをお勧めしています。しかし多くの場合は商品をお勧めすることが第一目的で、どういった考え方で資産の何割くらいを外貨で保有したらよいか、という前提の話は必ずしも十分にされていないのではないでしょうか。

なぜなら、金融商品は「売るために開発された」商品であり、外貨資産を保有したほうがよいと思う富裕層に売り込むためのものなのです。本来、金融商品は資産運用や資産防衛のための手段であるべきものですが、販売自体が目的となってしまっていることが多いため、外貨資産を保有する目的や配分についての話がおろそかになってしまうのです。

そもそも金融資産の内、外貨資産を保有する目的は何でしょうか。ここで、将来の承継を見越して外貨資産の保有にこだわるJ様のお考えを紹介します。

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