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事務系仕事しかできない人を待つ「淘汰」の未来

3/18(月) 11:30配信

東洋経済オンライン

人生に必勝法はないけれど、ゲームと同じように「こうしたほうがいいこと」と「やってはいけないこと」がある。テクノロジーがとんでもない勢いで進歩する中、「AI(人工知能)により今ある仕事の約半分が自動化される」など、これからの仕事や働き方についても、さまざまなことが言われている。『人生は攻略できる』の著者である作家の橘玲氏に、これからの働き方について語ってもらった。

■会社に属すひとと属さないひと

 働き方には大きく3つある。クリエイター、スペシャリスト、バックオフィスだ。これはとても大事なことだけど、日本ではなぜか誰も教えてくれない。

 クリエイターというのは、「クリエイティブ(創造的)」な仕事をする人で、スペシャリストは「スペシャル(専門)」を持っている。それに対してバックオフィスは「事務系」の仕事だ。

 これらのいちばんの違いは、会社に属しているか、属していないか、だ。

 クリエイターというとマンガ家やミュージシャンを思い浮かべるだろうけど、プロスポーツ選手やベンチャー起業家も含まれる。日本でも世界でも彼らには際立った特徴がある。それは「会社員ではない」ことだ。

 サラリーマンをしながらライブハウスのステージに立つミュージシャンは、音楽活動で会社から給料をもらっているわけではない。会社勤めのプロ野球選手はいないし、ベンチャー起業家(自分で会社を立ち上げる人)が会社員というのはそもそも定義矛盾だ。

 それに対してバックオフィスは、非正規やパート、アルバイトなど雇用形態に違いはあっても、全員がどこかの組織に所属している。事務系の仕事というのは、その「事務」を発注して管理する会社がないと成り立たないのだ。

 スペシャリストはこの中間で、組織に属さずに仕事をする人もいれば、どこかの組織に属している人もいる。典型的なのは医者で、自分の病院を持てば「開業医」、どこかの大きな病院で働けば「勤務医」と呼ばれる。弁護士や会計士・税理士、プログラマーやコンサルタント、トレーダーなどにも、組織に属している人と属していない人がいる。

 組織に属していないクリエイターとスペシャリストは、「フリーエージェント」とか「インディペンデント・ワーカー」と呼ばれる。要するに自営業者のことだ。ここまでは世界共通だけど、スペシャリストとバックオフィスの扱いでは、日本と世界は大きく異なる。

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