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【60年代の国産スポーツカー 02】トヨタ スポーツ800はライトウエイトスポーツのひとつの理想形だ

3/19(火) 7:00配信

Webモーターマガジン

「トヨタ スポーツ800(UP15型 1965年3月発表)」

1961~70年は日本の近代スポーツカーが飛躍的に進化した10年だった。この時代に矢継ぎ早に投入された新型スポーツカーは、まさに日本の自動車技術の進化の歴史と言っていい。

トヨタ スポーツ800がデビューした1965年には何があったのか?

そしてこの時代のスポーツカーは多くがモータースポーツの世界でも活躍した。そんな飛躍の10年を彩ったマシンを振り返ってみる。第2回は「トヨタ スポーツ800」だ。

前回紹介したトヨタ2000GTより先んじること2年2カ月、小さなスポーツカー、トヨタ スポーツ800が発表された。パワーユニットはパブリカ用の空冷・水平対向2気筒OHVを790ccまで排気量アップしたものを搭載していた。

最高出力は45ps/5400rpm、最大トルクは6.8kgm/3800rpmだったが、航空機並みの空力性能の追求と軽量モノコックボディの採用で、最高速は155km/hをマークした。

あの浮谷東次郎により大逆転優勝を飾る

2シーターの丸っこくて愛嬌のあるボディは全長×全幅×全高が3580×1465×1175mmで、現在の軽スポーツカー、ホンダS660(3395×1475×1180mm)と近い。このコンパクトなボディのおかげで車両重量は580kgに抑えることができた。

また、モータースポーツでは1965年7月18日の船橋サーキットオープニングレース「全日本自動車クラブ選手権」で、序盤のクラッシュにより16位まで落ちながら浮谷東次郎のドライブで大逆転優勝を飾ったことが有名だ。

そして1966年の日本における初の長距離レース、「第1回 鈴鹿500kmレース」では並み居る大排気量スポーツカーを相手に優勝と2位を占めた。軽量コンパクトで燃費がいいことによってもたらされた勝利と言えた。

さらに軽量なFRP製リムーバブルトップを採用しており、世界初のタルガトップ車としても注目されたが、ライトウエイトスポーツの魅力をすべて実現した名車だったと言っていいだろう。

トヨタ スポーツ800 主要諸元

・全長×全幅×全高:3580×1465×1175mm ・ホイールベース:2000mm ・車両重量:580kg ・エンジン ・型式:対向2OHV ・2U-B・排気量:790cc ・最高出力:45ps ・最大トルク:6.8kgm ・サスペンション前/後:ダブルウイッシュボーン/リーフリジッド ・発売当時価格:59.5万円

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最終更新:3/19(火) 7:00
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