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サザンオールスターズ:走り続け、また走りだす“国民的バンド”

3/19(火) 15:03配信

nippon.com

小貫 信昭

2018年、デビュー40周年を迎えたサザンオールスターズ。今も新曲を発表し、全国ツアーに出れば50万人を動員する。なぜサザンは、これほどまでに世代を超えて日本人に愛され続けてきたのだろうか。

2018年12月31日、サザンオールスターズはNHK紅白歌合戦で平成時代の最後を飾る歌唱者として、代表曲の「希望の轍(わだち)」、「勝手にシンドバッド」を熱演した。日本で最も高視聴率の国民的歌番組で最後に演奏するのは名誉なことで、まさに彼らはそれにふさわしい存在だ。デビューして40年。しかし今も、新作を出すたび音楽シーンの注目の的になるバンドは、他に見当たらない。

彼らが登場したのは1978年だが、デビューした70年代から、80年代、90年代、00年代、10年代と、それぞれの年代にヒット曲や話題曲を提供し続けた。途中、メンバーがソロ活動を行い、バンド活動を休止した時期もあったが、不動の人気を維持し、既にファンは3代にわたる。いつしかサザンオールスターズは、どの世代からも愛されるという意味で、“国民的バンド”と称されるようになった。

40年たっても変わらないもの

サザンオールスターズは、なぜこれほどまでに愛されるのか。一つには、いくら成功しても、“遠い存在”にならないからだ。彼らは渋谷のスクランブル交差点からほど近い場所にある、青山学院大学の音楽サークルを中心に結成されたが、今もメンバーが集まれば学生時代のように冗談を言い合う気さくな仲間である。

名前は“オールスターズ”だが、自分たちが“スター”になった自覚は持ち合わせていないだろう。40年たった今も、プロの中に混ざったアマチュアのような初々しさを失っていないのだ。ただし、これはあくまでメンバーの人柄の話。作品やライブにおけるクオリティーは、もちろん日本のトップ・クラスだ。

そんな佇(たたず)まいも手伝い、私たちはこのバンドに対する親近感を失わない。サザンオールスターズという“星”を見上げるのではなく、彼らと同じ場所から、彼らが目指す場所を一緒に見上げつつ、共に音楽の旅を続けているのだ。

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最終更新:3/19(火) 15:03
nippon.com

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