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“桜の宮”と呼ばれたパワースポット「車折神社」:京都の桜名所を巡る

3/19(火) 17:03配信

nippon.com

古くから桜の名所として知られ、長期間花見が楽しめる車折神社(くるまざきじんじゃ)。近年は境内にある摂社「芸能神社」も話題となり、人気のパワースポットとなっている。

さまざまな種類の桜が長期間楽しめる

かつては「桜の宮」と呼ばれていたという、京都市右京区の車折神社。嵐電(らんでん)の嵐山本線「車折神社」駅を降りてすぐとアクセスしやすく、春には多くの花見客が訪れる。

車折神社は、平安時代末期の儒学者で、学識と政治手腕の高さで知られた清原頼業(きよはらのよりなり)を祀(まつ)る。頼業の死後、廟(びょう)が設けられた領地に、彼のこよなく愛したという桜がたくさん植えられ、それが現在の社地となっている。創建当初から「桜の宮」と親しまれていたが、後嵯峨天皇(1220-1272)が嵐山に出掛けた際に、社前で牛車の引き棒が折れて動かなくなったことから、車折神社と呼ばれるようになったと伝わる。

現在は、約15種類40本の桜が植えられている。例年3月上旬にカワヅザクラが見頃を迎え、ソメイヨシノなどが咲いた後、香気がある「匂い桜」が4月下旬に満開を迎える。長期間花見が楽しめる場所として知られるが、日本画家の冨田渓仙(けいせん、1879-1936)が奉納した「渓仙桜」が咲く3月下旬が、特に花見客でにぎわう。

桜と共に有名芸能人の玉垣を眺める

車折神社は、頼業にあやかった学問の向上に加え、その実直な生きざまになぞらえて「約束を違えないこと」にもご利益があるとされる。そのため、恋愛や結婚、商売繁盛などを祈願する人も多い。社務所で授与されるパワーストーンのような「祈念神石」に願いを込めて持ち帰り、成就したら別の石に感謝の言葉を書いて本殿前に納めるという、ユニークな習わしが有名である。

近年は、境内にある「芸能神社」も人気だ。芸能の女神アメノウズメノミコトを祭神とし、多くの芸能・芸術関係者から信仰され、奉納された玉垣がずらりと並んでいる。有名タレントの名前が入った玉垣もあり、記念撮影をしているファンの姿をよく見かける。桜を観賞しながら、お気に入りの芸能人の玉垣を探してみてはいかがだろう。

取材・文=藤井 和幸(96BOX)
写真=黒岩 正和、藤井 和幸(96BOX)

最終更新:3/19(火) 17:03
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